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2015年12月29日火曜日

ドイツ・スイス旅行 2015年12月(7) ~ニュルンベルクのクリスマス・イブ~

 2015年末のドイツ・スイス旅行の様子を写真とともにお届けします。

ニュルンベルクのクリスマス・マーケット。
今日はクリスマス・イブ。日本でも盛り上がっていると思いますが、今回の旅行では、キリスト教の本場であるヨーロッパで、その盛り上がりを体感したいと思い、街を巡ってきました。

 クリスマス・マーケットの開催はドイツでは通常、24日です。最終日としてはニュルンベルクが最もふさわしいと考え、今日は一日、ニュルンベルクのクリスマス・イブを堪能します。


<ニュルンベルクの街>

 ニュルンベルクはバイエルン州第2の都市でミュンヘンから1時間ほどの距離にあります。

 第2次大戦後、ニュルンベルク裁判が行われた街でもあります。これは、ナチスの第1回党大会が行われたことによるものなのだとか。
 また、17世紀前半から開催されているクリスマス・マーケットは、世界で最も有名なクリスマス・マーケットと言われ、訪れる観光客もドイツ最大です。


<聖ローレンツ教会>


 聖ローレンツ教会 St. Lorenz-Kirch は、1270年から1477年にかけて建設されました。

 中央駅からクリスマス・マーケットの会場に行く途中、右側にその存在感を示しつつ建っていますのですぐにわかります。かなり大きく、立派な教会で、外観は典型的なゴシック様式です。
 よく見ると、左右の塔は窓の形や数などが異なっており、単なる左右対称ではないことが分かります。




 内部は無料で拝観できます。





 天井からつるされている受胎告知は迫力があります。また、それを見上げているのは、この作者なのだとか。

受胎告知のレリーフ

作者が見上げている。

 教会に尽くすということは、この当時の人にとって、やはり大きな意味を持っていたのだと思います。






<カイザーブルク>



 カイザーブルク Kaiserburg は、15~16世紀に建てられた神聖ローマ皇帝の城です。



 クリスマス・マーケットが開催されている広場から坂を上っていったところにあります。上り坂はちょっときついです。
 残念ながら、今日は休みなので中に入れませんが、ここからはニュルンベルクの街が一望できます。




 ちなみに、このカイザーブルクに隣接してユースホステルが建っています。一見してそれとはわからないくらい、雰囲気のある建物になっています。
 ただ、ここまで大きな荷物を持って移動してくるのは、若い人でも大変そうです。
何の建物かと思ったら、ユースホステルだった。




<そして、クリスマス・マーケット!>

 ドイツで最も有名と言われるニュルンベルクのクリスマス・マーケット

 確かに、他の街ではあまり見なかった日本人が大勢来ています。
 ケルンでの経験を踏まえ、朝10時くらいから回りましたが、やはりすごい人です。今日が最終日ということもあるのでしょう。






 フラウエン教会は、その正面に仕掛け時計があります。12時前には、人が正面に集まってきて、時計が動くのを今か今かと待ち構えています。
 動画で撮影しましたので、こちらもご覧ください。







グリュー・ワインも飲みまくりです。


 マーケットを一通り見たので一旦、ホテルに帰り、マグカップを洗って14時頃に戻ってきてみると…もう店じまいを始めています!

 グリュー・ワインはまだ飲み足りなかったので、まだやっているお店で駆け込み注文です。

店じまいを始めていたので、慌てて2杯飲んでみる。

幕を下ろして店じまい。
やはりヨーロッパでは、家族でクリスマスを静かに過ごすということが定着しているんですね。商売っ気を出してずっと売り続ける店はなく、淡々と片付けています。
 クリスマス・イブの夜までずっとクリスマス・マーケットがやっていると勘違いしていたので、ちょっと驚きました。
 これで私の6日間にわたるクリスマス・マーケットのグリュー・ワイン祭り(?)も終わりです。

 思えば、アーヘン、トリーア、ケルン、ヴュルツブルク、バンベルク、ニュルンベルクと、結構な街のクリスマス・マーケットを渡り歩いてきました。どの街も盛り上がっていて、しかも、自分の街の教会を大事にしているんだなというのが伝わってきました。



<ニュルンベルクの夕食>

 夕食は、ハイリヒ・ガイスト・シュピタール Heilig Geist Spital というレストランで食べました。ペグニッツ川の中州にまたがるお店で、元は救済院だったのだとか。

 一人でも入りやすく、私のほかにも一人で入っている方がいました。地元の方のようでした。






 フランケン・ワインの白を飲みながら、ニュルンベルク・ソーセージクリスマス・メニューとして示されていたシュヴァイネハクセ Schweinehaxe (豚のすね肉のロースト)を食べました。シュヴァイネハクセはバイエルン地方の名物なのだとか。パリパリの皮の部分と中のジューシーな部分、それぞれの味が楽しめました。
 ちなみに、シュヴァイネハクセのほか、鶏肉もクリスマス・メニューに挙げられており、「小さい方はどっちか」と聞いて決めたのがシュヴァイネハクセでした。これでも十分、大きいんですが。。。


ニュルンベルガー・ソーセージ

シュヴァイネハクセ
ワインだけでは物足りないので、ビールも飲みました。
デザートは、アプフェルシュトゥルーデルです。どこで食べてもおいしいです。




<ニュルンベルクの夜>

 クリスマス・イブには、多くの人が家庭に帰り、クリスマス・マーケットももぬけの殻となっています。賑わっていた場所の静かな姿を見ると、ちょっと寂しくなります。

聖ローレンツ教会の前も人影はまばら
賑やかだった広場も、こんな感じに。

お店の跡には近づけなくなっている。




 このほか、カイザーブルクや聖ローレンツ教会など、ライトアップされた姿を見ることができます。まだ21時前だというのに、静かで、通り過ぎる人はいても立ち止まる人はまずいません。ゆっくり、眺めることができました。


夜のカイザー・ベルク






<おまけ ~クリスマス・イヴのケンタッキー~>

 日本ではクリスマス・イヴになると急に鶏肉を食べたくなる人が増えるようで、24日はケンタッキー・フライド・チキンのお店に行列ができますが、こっちではそういうことは無く、淡々と営業していました。
 こちらは駅構内のお店です。




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