今日はヴュルツブルクを発ち、ニュルンベルクのホテルにチェックインしつつ、世界遺産都市のバンベルクを観光します。
<ホテルでの朝食>
ヴュルツブルクのホテルは朝食はついていないプランで予約していたのですが、朝6時からやっており、しかも5ユーロというリーズナブルな値段だったので、食べることにしました。
パン、ハム、チーズ、ヨーグルト、ゆで卵、野菜(ピーマン、キュウリ、ズッキーニ、トマト)とちゃんと朝食としては満足できるものになっており、良心的だと感じました。
ホテルを出発する時も、レセプションの方が、「メリー・クリスマス!」と言ってくれて、嬉しくなりました。朝からこういう対応をされると、一日が楽しくなりますね。
<ビュルツブルクからニュルンベルク>
ビュルツブルクからニュルンベルクへは、ドイツの新幹線ICEで1時間弱です。
ヨーロッパは夏は昼が長い分、冬は朝もなかなか明るくなりません。そして、日が昇らないうちは寒いです。
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ドイツの朝は寒い。。。 |
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ICEが入線。先頭車両が機関車ではないタイプ。 |
ドイツの列車は、暖房はおとなしめな気がします。コートを脱がないと暑くてたまらない日本と違い、コートを着たままの人も良く見かけます。もちろん、寒くはありませんが。
パソコンで旅行の記録をパタパタと打っていると、あっという間にニュルンベルクに到着してしまいました。
<ニュルンベルクからバンベルクへ>
ニュルンベルクでは3泊しますが、他の都市への日帰り旅行があることから、駅前のホテルを選びました。場所も分かりやすく、また、レセプションのスタッフもフレンドリーで、10時前にもかかわらず、部屋が空いているということでチェック・インできました。ラッキーです。
荷物を部屋に残し、中央駅に戻ります。ニュルンベルク中央駅の駅舎は堂々として立派です。
バンベルクは、ニュルンベルクから近郊列車であるS-BAHN (Schnell Bahn)で1時間程度です。両都市を結ぶ列車は1時間に2本程度走っています。往復切符の買い方がよくわからないので取りあえず片道切符だけ買って、ちょうど良い列車に乗ることにして、出かけます。
列車は意外に多くの乗客がおり、相席になるくらいでした。
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この列車でバンベルクに向かいます。 |
ちなみにニュルンベルクの券売機はクレジットカードが使えず、やむなく現金での購入となりました。ケルンからアーヘンへの往復は使用でき、当然に使用できると思っていたところ意外でした。
<バンベルクの街>
バンベルクはニュルンベルクからローカル列車で1時間弱の場所にあり、ニュルンベルクから日帰りで観光することも可能です。日本ではかなりマイナーな街だと思いますが、ニュルンベルクからも近いですし、もっと多くの方に足を延ばしていただきたい街です。
バンベルクには、神聖ローマ帝国皇帝のハインリヒ2世の時代に宮廷が置かれ、大聖堂も建設されました。1647年には大学も創設された大学都市でもあり、また、中世には魔女狩りの中心地の1つでもあったとのことです。街中にそれらしい痕跡は見当たりませんが…
このような歴史ある都市が第二次大戦でも被害を免れ、中世の景観が実質的に維持されていることがドイツではまれだということで、バンベルクの旧市街は世界遺産として登録されています。
<バンベルク中央駅と旧市街>
バンベルク中央駅は、小さな駅です。
そして、旧市街から少し離れています。
中央駅付近は、普通の地方都市という感じの風景が広がっています。旧市街までの道のりは複雑ではありませんので、地図を見ながら旧市街を目指します。
橋を渡ったあたりから、旧市街らしくなってきます。
途中の広場では、クリスマス・マーケットで賑わっていました。グリュー・ワインを飲みたい気持ちをぐっとこらえ、まずは観光に向かいます。
旧市街をしばらく歩くと、再び川があります。その川の中州に旧市庁舎が建っています。
壁面に絵が描かれており、また、上流側は木組みという変わった建物です。
建設は18世紀半ばで、川との組み合わせて写真を撮ると絵になる建物だと思います。
どうしてこのようなところに市庁舎を建てる必要があったのか不明ですが、洪水になったらどうするんだろうと、個人的には心配です。
<シュレンケルラでの昼食>
ちょうどよい具合に昼も近づいたので、シュレンケルラ Schlenkerla というレストランで昼食をとりました。
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シュルンケルラの外観。 |
ガイドブックにも紹介されていた、名物、Bamberger Zwiebel (玉ねぎのひき肉詰めのビアソースがけ)を食べました。
また、ラオホビア Rauchobier という燻した香ばしいビールも有名なので、2杯も飲んでみました。
店内は昔ながらの伝統的なレストランという感じで、落ち着いています。店の外では立ち飲みもできるようですが、その雰囲気とは全く異なります。
ちなみに、私のテーブル担当のウェイトレスは愛想も良い方でしたが、担当ではないウェイトレスは担当外のテーブルに対しては態度も悪く、不愉快でした。担当のウェイトレスがなかなか来ないなら、声を掛けるくらいはできそうなものです。
<リトル・ヴェネツィア>
シュレンケルラの裏手から川のそばまで出ることができます。
そこから対岸を見ると、川から直接、建物に出入りできるようになっている地域があり、リトル・ヴェネツィアと呼ばれています。かつては漁師たちが住んでいたそうです。
<新宮殿>
シュレンケルラから坂を上ると、新宮殿と大聖堂のある広場に出ます。この広場の眺めはまさに中世のヨーロッパという感じでとても好きです。車が頻繁に通るのが難点ではありますが。。。
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左が大聖堂、右が新宮殿。大聖堂の4本の尖塔はここからは見えない。 |
このガイドツアーは15分から20分おきに開催され、それまでは絵画を鑑賞して待つことになります。ガイドツアーはすべてドイツ語で行われ、さっぱりわかりませんでしたが、各セクションの最初に外国人向けの解説の冊子が貸し出されており、それを見ながらだと理解できるようになっています。ただ、どうしても文字を読んでいると、鑑賞がおろそかになる傾向がありますが…
内部は、宮殿らしく豪華絢爛です。
途中、貴人の便器も紹介されています。ちょっと笑ってしまいますね。
<大聖堂>
大聖堂 Dom は、1004年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世が最初に建設し、その後、火災による損壊ののち、バンベルクの聖オットーが新たに大聖堂を建設しましたがこれも火災に遭い、現在の大聖堂は、その後、1237年に完成したものです。
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ここから入ります。 |
内部は大聖堂らしい荘厳な雰囲気が漂っています。
大聖堂には、白く塗ったり、フレスコ画を描いたりして何らかの装飾が施されることもありますが、こちらの大聖堂は石積みがそのまま見られる造りとなっています。そして、その石積みが年代を経ており、その存在が目立ちます。
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『バンベルクの騎士』 |
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皇帝と皇后の墓。 |
<聖ミヒャエル教会>
新宮殿をさらに奥に進んだ聖ミヒャエル教会は小高い丘にあり、バンベルクの街を見下ろすことができます。ただ、新宮殿や大聖堂も結構な高さにあり、これらを見下ろすには至らないのが残念なところです。手前にはブドウ畑です。
この教会は現在、救貧院、博物館、市営ギャラリーとしても利用されているようです。
<クリスマス・マーケット>
バンベルクもクリスマス・マーケットで賑わっています。
クリスマス・マーケットの開催場所はそれほど広い地域にまたがっているわけではありませんが、やはりグリュー・ワインとバンベルク独自のマグカップで楽しませてくれます。また、こちらはフランケン地方の境界でもあり、白のグリュー・ワインも楽しめます。
バンベルクと書いてあるカップでグリュー・ワイン!
柄が違う2つのお店で飲んでみました。今回はどちらも赤です。
<ニュルンベルクにもどってホテルへ>
バンベルクでの観光を終え、ニュルンベルクまでSバーンで戻ります。
ニュルンベルクでのホテルは、駅前近くのマリエンバッド Marienbad というところに泊まりました。駅から歩いて1分ほどという便利な場所にあり、また、レセプションの方も非常に親切でした。日本人が多いのも、時期的なものもあるにせよ、そういった理由からかもしれません。
バスタブはありませんが、セーフティ・ボックスがちゃんとあり、wifiも各部屋にパスワードが貼ってあり、スピードは速くはないものの自由に使えます。
朝食も充実していました。中心部までは歩きますが、ニュルンベルク自体がそんなに大きな街ではないので、特に問題はないと思います。
ホテルの外観。 |
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ホテルの部屋。広い。左はバスルーム。 |
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バスルームは清潔。バスタブはない。 |
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