ケルンには既に2泊していますが、今日で最終日。今日はケルンを観光します。
<ケルンの街>
ケルンは1世紀にローマ帝国の植民都市として建設された古い都市で、その名残からケルンという都市名になっています。英語で植民地をコロニーと呼ぶのと同じ語源ですね。
フランス語ではケルンはコローンと呼ばれています。
オー・デ・コローンはフランス語で「ケルンの水」という意味で、ナポレオンの時代、兵士がケルンの香水を持って帰ったのでそう呼ばれるようになったのだとか。
<ケルン大聖堂>
ケルンの大聖堂 Dom は、157mの高さがあり、間近で見ると迫力十分、ケルンのシンボルになっています。1248年に着工されて完成したのは1880年、典型的なゴシック建築の大聖堂です。そして、世界遺産にも登録されています。
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堂々としている大聖堂。この迫力は、やはり実際に体験しないと伝わりづらい。 |
学生時代、この偉容をカメラに収めようとしましたが、その巨大さ故に出来ず、残念な思いをしました。あれからXX年。欧州旅行の経験は相当、積ませてもらいました。今回、広角カメラでとらえると、ちゃんと枠内に収まりました。大聖堂好きの私に限らず、欧州を旅行される方は、一眼レフ+広角レンズを携行されることを強くオススメします。
ちなみに、私はソニーのミラーレス一眼のα6000に、超広角レンズを組み合わせて使っています。ケルン大聖堂は、このレンズでもギリギリという感じでした。それくらい、大きいのです!
α6000は軽くて小さいので、ずっと首からぶら下げても邪魔に感じないので重宝しています。
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ソニーα Eマウントの超広角レンズです。大聖堂をはじめとした巨大な建築物、広がりのある風景を撮影するのに最適です。
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見れば見るほど、巨大で圧倒的な存在感を持つ、ケルン大聖堂。寸法を間違ったんじゃないかというくらいのでかさ。とにかく、すごいの一言。
写真や映像で見るだけでは、この迫力は伝わりません。実際に見るということの大切さを実感します。それが、私の旅に出る理由でもあります。
ぜひ、みなさんもケルン大聖堂を五感で体験していただきたいと思います。
大聖堂の内部は、ステンドグラスで美しく装飾されているものの、壁面の絵画はどはなく、簡素と言ってよいでしょう。そして、外観からも分かるとおり、天井はとても高い!外の喧騒とは打って変わって、静かな空気で満たされています。
そして、大聖堂の南棟は、上ることができます。入り口は大聖堂に向かって右側の地下です。
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この扉の向こうに塔の入場チケット売り場と入り口があります。 |
ここで入場料を払い、いざ、らせん階段!とにかく、ひたすららせん階段を上りまくります。
このらせん階段、上りと下りが共用になっているため、午前中の早い時間帯に上り/下りを終えた方がよいです。私は9時半くらいに上り、その際は下りはほどんどいませんでしたが、10時半前くらいに下りた際は、子供たちが沢山、上ってきたのにぶち当たり、大変でした。早い時間帯ですと、頂上でも人が少なく、見学に時間を割くことができるので、お勧めです。
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ここから先は、らせん階段だ! |
らせん階段を途中まで上ると、鐘のある部屋に着きます。ここから先はあと少し!
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狭いので、一方通行になっています。ビア樽の人は挟まって身動き取れなくなりそう… |
この階段は、広くて安全ではあるものの、個人的にはこっちの方が下が見える分、怖いです。下から見るとたいしたことなさそうですが、実際に上って見下ろすと、結構な高さを感じます。
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金属の階段から下を見たところ。結構な高さ。 |
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尖塔の先を中から眺めると、こんな感じ。 |
残念ながら転落防止の無粋な金網が張り巡らされ、カメラで撮るとどうしてもそれらが映り込みますが、それを差し引いても、上ってくる甲斐はあるでしょう。
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柵が張り巡らされている。安全なのは良いことだけれども… |
大聖堂からの眺めで一番美しいと思うのが、ライン川に架かる鉄道橋がある風景だと思います。ICEなどの特急列車がゆっくりとライン川を渡ってやってくる姿は絵になります。
また、ライン川の下流も橋が架かっていて美しいです。
ケルンの街は第二次大戦で破壊されました。その中でもケルン大聖堂だけが奇跡的に破壊を免れ、ケルンの人たちの希望になったといわれています。
戦後に復興したケルン大聖堂以外の街の姿は余りに現代的であり、正直なところちょっと興醒めしてしまいます。 もちろん、ケルンはドイツ有数の大都市であり、中世の建物のままという訳にはいかないことや、そもそも観光客に見せるためにビルを建てているわけではない、ということは十分、承知の上ですが…
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赤い屋根は、クリスマス・マーケットの屋台の屋根。かなりの数のお店が出店しているのが分かる。 |
見学が終われば、後はらせん階段を下りるのみ!ぐるぐると回るらせん階段を下り続けると、目が回ることがあるので要注意です(本当なんです!)。
大聖堂の塔から降り、内部を改めて見学します。
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重厚な扉から内部に入ります。 |
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とにかく天井が高い。当時の人はどれだけこの存在感に圧倒されたことでしょう。 |
大聖堂は、全ての窓がステンドグラスで見事に装飾されています。
<クリスマス・マーケット>
ドイツ第4の大都市であるケルンにもクリスマス・マーケットは開催されており、その規模も大きいものです。
大聖堂から降りて、そばのクリスマス・マーケットを訪れましたが、朝10時くらいではまだほとんどのお店はやってません。10時半から11時ごろからぼちぼち始まるイメージです。
12時前でしたが小腹がすいたので、マーケットでMehrstrudel というのを見つけたので、食べてみました。どうやら、ケシの実のパイのようです。フォークは突き刺さった形で渡されました。
上にかけられたソースは見た目ほどくどくなく、また、パイ自体は結構、しっかりとした硬さで、甘いながらもおいしく食べられました。ただ、ちょっと量は多かったかも。。。
中はこんな感じ。みっちりと詰まっている。 |
売られているところ。上のパイもおいしそうでした。 |
ケルンのクリスマス・マーケットは、ケルン大聖堂のすぐそばで開催されるもののほか、旧市街である、旧市庁舎の前のアルター・マルクト広場 Alter Markt やホイ・マルクト Heu Markt でも開催されています。特に、ホイ・マルクトではスケート・リンク、カーリング場なども出来ており、かなり大掛かりです。
グリュー・ワインのマグカップは、実はケルン大聖堂そばのマーケットと旧市街のマーケットでは異なっており、記念に持ち帰りたい場合は、こちらでも飲んでみると良いでしょう。私が買ったお店は、女学生の売り子さんで、かわいらしいだけでなく、とても親切でした。
ケルン旧市街のマーケットでは、このマグカップでした。丸みを帯びていて可愛い。 |
グリュー・ワインを飲んだお店。愛想も良いので、2杯も飲んでしまいました。 |
可愛い店員さん達の写真を撮りたいとお願いしたら、恥ずかしがりながらも写ってくださいました。 |
<ライン川の反対側へ>
明日の列車はケルン中央駅ではなく、ライン川をはさんだ向こうにあるケルン・メッセ駅発です事前に下見を兼ねてライン川にかかる鉄道橋の歩道を歩いてみました。
コンパクトカメラでも、大聖堂がカメラに収まるのはありがたい。 |
中央駅と大聖堂を同時に見られる贅沢な場所。 |
すぐ横に鉄道が走るのを見ながら歩いて渡れます。中央駅も正面から見られます。
また、大聖堂もよく見えます。カメラに収まるくらいの大きさに見えるので、写真を撮る人も多く見られました。
ライン川のゆったりとした流れを見ることもできます。
ちなみにこの歩道、多くの南京錠がかけられています。パリのセーヌ川の橋にもそういうのがありましたが、そのドイツ版でしょうか。ちょうど鍵を閉め、鍵を川に投げ入れるカップルもいました。
個人的には、あまりこういうのは感心しませんが…
右のフェンスは南京錠でびっしり埋まっている。 |
<クリスマス・マーケットの様子など>
ホイ・マルクトのマーケットはとても規模が大きく、人も多く集まります。
ビールやグリュー・ワインを飲みながら、ソーセージやピザなどを食べて過ごす人が大勢います。子供たちは、回転木馬に乗ったり、スケートを楽しんだりと、キリスト教の信仰の厚いドイツらしい、クリスマスの楽しみ方だと思います。家族で楽しんでいる人が多いのが印象的です。
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みんながスケートに慣れているわけではないようです。 |
今日は昼に食べたケシの実のパイが重かったせいか、夕食をしっかり食べようという気が起きず、ハムのサンドイッチと、ソーセージ入りザワークラウトにとどめました。といっても、日本で食べている量よりは多い気もするのですが…
<ケルン大聖堂>
今日でケルンも最終日。
フランクフルトからも近く、比較的、訪れやすい街ではありますが、やはり欧州は日本からは遠く、そうそう訪れるわけにもいきません。次に訪れるのは何年後だろうと思いながら、ケルン大聖堂をもう一度、飽きることなく、じっくりと見てみました。
やはり私の欧州好きを決定づけただけはあり、いつまで見ても見飽きることはありません。
ケルン大聖堂とその周囲の様子を動画でもアップしてみました。鐘がずっと鳴り続けているのが非常に印象的です。よろしければこちらもご覧ください。
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