今日はケルンからヴュルツブルクに向かいます。ヴュルツブルクも世界遺産の街。美しい街並みに胸が膨らみます。
<ケルンからヴュルツブルクへ>
ケルンからヴュルツブルクへは、ドイツ国鉄の誇る新幹線ICEで2時間半ほどかかります。アーヘンやトリーアには普通列車やECを利用していたので、今回の旅でICEに乗るのは初めてです。
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ドイツの新幹線ICE |
ケルンには中央駅のほかに、ケルン・ドイツ/メッセ駅という、中央駅からライン川を挟んだ反対にある駅があります。高速列車の一部は中央駅に停車せずにこちらの駅から発着します。
たしかに、中央駅は手狭なところに大量の列車が集中するために駅の到着直前に足止めを喰らうことが多くありましたので、この駅によってそれを解消する狙いもあるのかもしれません。
ケルン・ドイツ/メッセ駅。 |
ケルン・ドイツ/メッセ駅の高速列車用ホームは通常の近郊列車とは別に地上に2番線だけあります。
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ケルン・ドイツ/メッセ駅の長距離列車ホーム |
通常、長距離列車は編成表がホームに貼り出してあり、自分の乗る車両がホームの表示のA~Eのどこに停車するか、分かるようになっています。
これを参考に、どこで電車を待つか決めるのですが、今回は全く逆で入線してきました。1等車は端にあることが多いので、その場合は・・・端から端へ、全力疾走あるのみ!
ちなみに、こういうことはざらにあります。。。
列車の編成表。等級(黄色が一等、緑が二等)、車両番号、進行方向などが表示。 |
発車時刻と列車名で自分の列車を確認!したはずだったが・・・ |
ICE社内の様子 |
ちなみに、このICEは、「Hotspot」という表示があり、無線LANが使えることになっています。
車内では「telekom ICE」というwifがあったので、つないでみるものの、PCもスマートフォンも「制限あり」「接続中」の表示が変わらず、使えませんでした。
他のICEでは使えることもあったので、列車によっては異なるようです。vodafone de でもほとんど電波を拾えていない場所も多かったので、走行地域が田舎過ぎたためにどうしようもなかったのかもしれません。
<ヴュルツブルクの街>
ヴュルツブルクはフランケン地方の中心都市で、マイン川に面しています。紀元前1000年頃にはケルト人がマイン川沿いに城塞を築いており、8世紀に司教座が置かれ、司教領主の下で発展していました。
日本との繋がりで言えば、長崎に来たシーボルトがこの街の出身です。
ワインは独特の瓶に詰められたフランケンワインが有名です。
人口はそれほど多くありませんが、フランケン地方の中心都市だけあって、市の中心部は大聖堂を中心にお店も多く、賑わっています。また、トラムが数多く走っているので、利用すると時間の節約にもなると思います。
<ホテルにチェック・イン>
ヴュルツブルクに到着し、まずはホテルにチェック・インして荷物を預けます。ヴュルツブルクには1泊だけでしたので、駅前のREGINAというホテルに宿泊しました。
ホテル・レジーナの外観。小さなホテル。 |
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ホテルの居室。左はバスルーム。 |
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バスタブはない。 |
<ヴュルツブルク市街の観光>
ホテルでスーツケースを置いたら、観光に出かけます。
旧市街は中央駅から少し離れているので、まずは旧市街に向かいます。中央駅の広場から延びる道は、ごく普通の都市と変わりありません。
しばらく歩くとたどり着くのが、大聖堂を中心とした旧市街エリアです。後でじっくり見て回ることにして、まずは一番遠くにあるマリエンベルク要塞 Festung Marienberg に向かいます。
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旧市街の中心にある大聖堂。 |
マリエンベルク要塞は、マイン川の向こう側にあるので、アルテ・マイン橋でマイン川を渡ります。歩行者専用の橋で、両側に聖人の像があります。ここからはマリエンベルク要塞がよく見えます。
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アルテ・マイン橋。左奥に、マリエンベルク要塞が見える。 |
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アルテ・マイン橋 |
マリエンベルク要塞 Festung Marienberg は、レジデンツが出来る前の1253年~1719年までの大司教の居城です。大司教は戦乱に備え、城全体を城壁や壕で守っています。確かに、要塞に上ってみると、街がよく見え、大司教はここから街を見下ろしたということでしょう。
要塞までの坂は急で、厚着していると汗をかくくらいです。
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坂道が結構、きつい。 |
このように見ると、本当に外敵から身を守るための「城」という位置づけなのだということがよくわかります。
マリエンベルク要塞は、高台にあるため、ここからの景色は、マイン川をはさんで旧市街がよく見え、絵になると思います。
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左に架かるのがアルテ・マイン橋。 |
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アルテ・マイン橋の向こうに大聖堂、マリエンカペレなどが見える。 |
<マリエンカペレ>
マリエンカペレ Marienkapelle は、マルクト広場の北側に建っており周囲はクリスマス・マーケット一色です。
外観は典型的なゴシック様式で、赤茶色が特徴的です。入り口は、横にあります。
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赤茶色が特徴的なマリエンカペレ。左に見える入り口からは入れない。 |
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この扉からは入れない。 |
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マリエンカペレの入り口。 |
中に入ると、外のクリスマス・マーケットの賑やかさから離れ、静かな雰囲気が漂います。
このマリエンカペレは、夜になるとライトアップされ、とても美しい姿を見ることができます。
<大聖堂>
ヴュルツブルクの大聖堂は、11世紀から12世紀にかけて建設されたものです。大司教がいた街の大聖堂だけあり、存在感があるのはもちろんですが、特徴はその内部にあります。
この大聖堂、内部は白を基調とした美しい空間になっています。真っ白だからこそ、金や黒がいっそう映えます。
外見は黄色を基調としている一方で、内部が純白というのは、意表を突かれた感じで、そこも感動につながるのかもしれません。
柱には歴代司教の碑が並んでいます。
<レジデンツ>
レジデンツ Residenz は、1720年~44年に建設された大司教の宮殿です。バロック建築様式を代表するヨーロッパ屈指の宮殿なのだとか。
広大な宮殿の中でも、特に有名なのは、階段の間Treppenhaus の天井に描かれた世界一大きなフレスコ天井一枚画です。この吹き抜けは当時、常識外れの設計だったようで、設計ミスとも酷評されたものの、第2次大戦の空襲にも堪えたほど頑丈で、そのおかげで今でもその姿を見ることが出来ます。1981年に世界遺産に登録されました。
私はガイド・ツアーで訪れました。英語のツアーは11時と15時に開催されているようで、私は15時のツアーに参加です。ツアーは入場券があればだれでも参加でき、そのうえ、通常は入れない部屋にも入れるので、時間に合わせてレジデンツを訪れると良いと思います。
個人的に特に素晴らしいと思ったのは、階段の間、鏡の間です。
階段の間は、世界一大きなフレスコ画がとにかく圧倒的な迫力です。
また、鏡の間は、ガイドさんによると、ドイツ人は余り感動しないようですが、きらきらとして美しい部屋だと思いました。当時の鏡はとても高価だったそうです。
内部は写真撮影禁止のため、様子をお届けすることはできませんので、ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。
<クリスマス・マーケット>
ヴュルツブルクでも、もちろん、クリスマス・マーケットが盛り上がっています。
マルクト広場から東に広がっています。
こちらのクリスマス・マーケットの特徴は、グリュー・ワインに白があること!
さすが、フランケンワインの本場だけあります。白は、フランス・ストラスブールのクリスマス・マーケットでもみましたので、やはり白ワインの有名な場所ではグリュー・ワインも白が出回るようです。
また、お店によって、カップの種類が異なっているのも特徴的です。ケルンでは場所ごとに共通でしたが、こちらは異なっており、集めたいがために沢山飲んでしまうという弊害(?)があります。
一見、ビールのように見えますが、ワインです。 |
ヴュルツブルクの街の名前が入ったカップだけに、どうしても持って帰りたくなります。 |
夜になっても、クリスマス・マーケットは続きます。むしろ、夜の方が盛り上がっているかもしれません。
<レストランと名物料理>
ヴュルツブルクはフランケン地方の中心都市なので、フランケン料理を食べられるお店に行ってみました。
ビュルガー・シュピタール Bürgerspital というお店で、700年続く施療院付属のワイナリーです。店内は、いかにもクリスマスという雰囲気を出していました。一人でも入れました。
お店の様子。 |
ソーセージだけでも結構なボリュームでしたが、ミートボールも想像を超える大きさ!日本はゴルフボール大でしたが、こちらのミートボールはソフトボール大!
どちらもおいしくいただきましたが、さすがにお腹がいっぱいになりました。
ミートボール。ソフトボール大である。 |
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