ポンペイは、紀元79年、ヴェスーヴィオ山の大噴火により破壊され、そのまま時が止まっています。2000年前の街並みを実際に見られるという世界に類のない遺産であり、今回の旅行でハイライトの一つと考えております。
なお、街が丸ごと遺跡として見学できますので、見所も多く、それに応じて写真の数も多くなっております。
<ナポリからポンペイへ向かう>
ポンペイ遺跡はヴェスーヴィオ周遊鉄道Circumversvianaでナポリ中央駅至近のガリバルディ駅から25~35分で行くことができます。
朝、やる気十分でガリバルディ駅に向かったのですが、乗るべきソレントSorrent行きが待てど暮らせど電車は来ません。電光掲示板とガイドブックの路線図を見ながら待っているとようやく来ましたが、電車を待つ人が増え、朝早く来た意味がなくなってしまいました。。。
ナポリ・ガリバルディ駅の電光掲示板。8時09分になっても7時56分の電車はまだ来ていないのが分かる。 |
何とか座ることができ、遺跡最寄りのポンペイ・スカーヴィ・ヴィッラ・ディ・ミステリ駅へ。とても小さな駅で、下車するのは、皆、遺跡に向かう観光客です。チケット売り場を探し、矢印に沿って、皆がぞろぞろと歩いていきます。
チケット売り場でチケットを買う際、近隣のエルコラーノ遺跡との共通券を買おうとしたところ、エルコラーノは休みだと告げられます。年末なのでどうしてもそういうことが起きてしまうようです。これまた残念。止む無くポンペイ遺跡だけのチケットを買って入り口に向かいます。
ガイドブックでは、マリーナ門Porta Marinaが入口と書いてありましたが、どうやら今は閉鎖中のようで、出口専用になっていました。
悪いことにこの日は雪が積もっており、寒い中を入り口を探してさまよう羽目になりました。表示が無いため、非常にわかりづらいと思います。
マリーナ門付近の様子。雪が積もっていて、気温も低い。 |
入口もわからないまま、とりあえず見えている遺跡の写真を撮ってみた。 |
<ようやく入場ゲートを見つける>
遺跡の周りをうろつき、ようやく入場ゲートを見つけることができ、スタビア門Porta di Stabiaから入場できました。ポンペイ遺跡はとても大きいので、マリーナ門からスタビア門に移動するだけでも数百メートルほど歩くことになりました。
入場ゲートを通っても、門までは結構、歩かされる。 |
門を通る前から遺跡は外から見られる。いやが上にもテンションは上がる! |
<ついに、2000年前の世界に入り込む!>
ポンペイ遺跡に足を踏み入れると、そこに広がるのはまさに2000年前の街でそのものです。そこで生活があったのですから当然ではあるのですが、リアリティにあふれています。「こんな建物で暮らしていたんだな」「ここを馬車が何度も通って、轍になったんだな」などとあらゆる場所で過去に思いをはせることができます。
(1)剣闘士の訓練場
スタビア門から入って最初に目にするのが、剣闘士の訓練場Caserma dei Gladitoriです。この柱廊に沿ってかつては他の街から来た剣闘のための宿泊施設があったとのことで、これらの多くの部屋から剣闘士の鎧、兜、剣などが発見されたそうです。
広場になっていて、柱がところどころ壊れているのが「廃墟」という印象を与えますが、2000年という時の長さに鑑みれば、保存されているのは奇跡的だといえるでしょう。
剣闘士の訓練場 |
来場者の服装から、この日がいかに寒かったかが見て取れる。 |
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