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2015年10月12日月曜日

2014年末のイタリア旅行 (8) ~ポンペイ遺跡を歩く(その1)~

 2014年末・年始にイタリアに旅行した際の写真などをお届けします。 前回に引き続き、 今回はポンペイに行った際の写真などをお届けします。

(2)オデオン座
 剣闘士の訓練場を後にして、オデオン座Odeionに向かいます。町中が遺跡なので、途中の道も時代を感じさせます。
ただの通りも立派に遺跡。
オデオン座(音楽堂)。階段状の劇場になっている。
 オデオン座は、小劇場Teatro Piccoloとも呼ばれ、音楽公演、詩の朗読用として使用されたそうです。詩の朗読という芸術形式があったんですね。床は色付きの大理石が鱗型に装飾され、また、舞台の両側には街の権力者用のボックス席もあったのだとか。こうやって聞くと、今の野球場やオペラ劇場などとも変わらない気がしますね。
オデオン座


(3)大劇場 
 オデオン座のすぐそばに、大劇場Teatro Grandeもあります。オデオン座も大劇場も、舞台はヴェスーヴィオ山の反対側にあります。
大劇場の入口。階段を上ると劇場の観客席につながっている。
大劇場。階段の段数、横の広がりがオデオン座に比べて段違い。
 大劇場はポンペイ唯一の劇場(オデオンは音楽堂)で、紀元前2世紀、自然の斜面を座席に利用し、ギリシャ風に建設されたのち、裕福なブドウ農家のオルコーニ兄弟によって増改築されたそうです。段の部分は全て大理石で作られたそうですが、街の埋没後に持ちされれたそうです。
 大劇場は5000人を収容したということで、往時の大劇場はさぞ、にぎわったことでしょう。
大劇場を上から見たところ。大きさが良く分かる。
大劇場の最上段からの写真。左奥に剣闘士の訓練場が見える。
ちなみに、大劇場の最上段はかなり高く、劇場の外に目をやると、家の屋根よりも高い場所に立っていることに気付きます。道路を歩いていると分かりづらい街の様子が、高い場所から見ることで、少しは分かると思います。なお、柵などはありませんので、落ちないように注意してください。



(4)イシスの神殿

イシスの神殿。左は清めの儀式用の部屋プルガトリウム。
 大劇場の後ろ側には、イシスの神殿Tempio di Isideがあります。紀元前2世紀の終わりから紀元前1世紀の最初の10年に建設され、地震後、再建されました。正面には4本の柱廊があり、2つの窪みの中にはイシスの崇拝に関係のある髪の像が置かれました。
 今は屋根がなくなっていますが、当時は屋根もあって荘厳な印象を与えたことでしょう。
イシスの神殿を真正面から。
清めの儀式の部屋プルガトリウムを正面から。ナイル川の水を入れた器が配されたという。

神殿に向かって左側を撮影。


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