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2015年11月21日土曜日

2014年末のイタリア旅行 (23) ピサから戻ってフィレンツェ観光の続き

2014年末・年始にイタリアに旅行した際の写真などをお届けします。

ピサの斜塔を満喫し、フィレンツェでの観光を続けます。今回は、メディチ家礼拝堂、ピッティ宮、ボーボリ庭園、サンタ・クローチェ教会などをお届けします。

何度見ても美しいドゥオモ

<メディチ家礼拝堂>

 フィレンツェは見所が多いので、数日かけないと回りきれません。
 まず、昨日、入場時刻を過ぎてしまったために入れなかったメディチ家礼拝堂 Cappelle Medicee に向かいます。なぜかこの日は無料でした。

君主の礼拝堂。8角形をしている。

君主の礼拝堂

 『君主の礼拝堂』 Cappella dei Principi は17世紀初頭に建設され、歴代トスカーナ大公家の墓所となっているそうです。8角形をしており、壁面は高価な石がふんだんに使われています。
 とにかく大きな建物で、豪華な内装とともに、見学する者を圧倒します。


一部が改修中だった君主の礼拝堂。

君主の礼拝堂の主祭壇
主祭壇の台座が非常に美しかったので、写真を撮ってみました。

主祭壇の台座部分にも美しい装飾が施される。

主祭壇の台座部分の装飾

主祭壇の台座部分の装飾。彩りが美しい。

君主の礼拝堂。人間と比べると、その大きさが実感される。

 君主の礼拝堂も豪華で素晴らしいですが、そのほかにもミケランジェロが設計した小さな霊廟である『新聖具室』 Sagrestia Nuova も必見です。


 この新聖具室には、ミケランジェロが作成した『ウルビーノ公ロレンツォ・デ・メディチの墓碑 』Monumento a Lorenzo Duca d' Urbino『ネムール公ジュリアーノ・デ・メディチの墓碑』 Monumento a Giulio Duca di Nemours が展示されています。
 ウルビーノ公ロレンツォ・デ・メディチは、下の写真のとおり、兜をかぶって傭兵隊長の装束をしています。一見すると、某クレジットカードの兜のようにも見えるかも。。。その左右には、『黄昏』『曙』の二つの寓意を示す像があります。

 ミケランジェロ作という先入観があるからかもしれませんが、確かに生き生きとしたその造形は目を見張るものがあります。

ウルビーノ公ロンレンツォ・デ・メディチの墓碑。ミケランジェロ作。
  また、同じくミケランジェロ作の『聖母子像』 Madonna col Bambino も展示されています。個人的には、ウルビーノ公よりもこちらの方が、衣や左右の男性のひげの様子の造形が写実的で生き生きとして、素晴らしいと感じました。
 これらが石でできているということが信じられません。

聖母子像。ミケランジェロ作。



<ピッティ宮>

 ミケランジェロを堪能した後は、アルノ川を渡り、ピッティ宮 Palazzo Pitti に向かいます。
 ピッティ宮は正面の幅が200メートル以上を誇る、ルネッサンス期の最大規模を誇る邸宅です。フィレンツェの大商人ルーカ・ピッティが15世紀後半に造らせた私邸で、その後、コジモ1世の妃エレオノーラ・ディ・トレドが買い取って改修、その後も数度にわたって拡張が繰り返され、1859年までは歴代トスカーナ大公の宮廷となっていたそうです。

ピッティ宮の正面。
この建物は、上の写真のとおり、とにかく両翼に大きく広がっていて、向かって右側にあるチケット売り場に行くにも一苦労です。
 メディチ家礼拝堂に続き、こちらも無料開放されていました。







床のタイルが美しい。








上の写真でもお分かりのとおり、数多くの部屋が開放され、そのどれもが豪華で美しいものです。
 ただ、全ての部屋が豪華なので、そればかり見るのはなかなか辛くなってきます。例えていえば、毎日ステーキを食べていると、たまには卵かけごはんが恋しくなるような心境、といったところでしょうか。。。 
 この宮廷で生活する、というのは、普通の人の神経とは違う何かを持っていないと難しいだろうなと感じました。


<ボーボリ庭園>

 ピッティ宮の裏には、ボーボリ庭園 Giardino di Boboli が広がっています。こちらはイタリア式の庭園で世界遺産にもなっています。


ネプチューンの噴水
 ピッティ宮から坂を上っていくと、ネプチューンの噴水のある池にでます。ここまで登るのも結構、歩きます。


ネプチューンの噴水から、さらに上る。結構、大変。

ネプチューンの噴水の向こうに、ピッティ宮が見える。
そこからさらに上っていくと、小高い丘のようになっていて、フィレンツェの街が良く見えます。
 ボーボリ庭園のどのあたりが世界遺産なのかは、余り実感できませんでしたが、とにかく広い公園だということは良く分かりました。

ドゥオモのクーポラが見える。


<アルノ川河畔まで下る>

 ボーボリ庭園の見学を終え、市街に戻るべく、下りていきます。
 その際、アルノ川の向こうにある建物が川面に美しく映えていました。左手にはヴェッキオ橋が見えます。





<サンタ・クローチェ教会>

 アルノ川を渡り、サンタ・クローチェ教会 Santa Croce に向かいます。
 サンタ・クローチェ教会は、ドゥオモと同じく、緑と淡い桃色で彩られた華やかな外観です。ただ、ドゥオモほどには『ゴシック!』というわけではないので、落ち着いた印象も同時に与えます。


 サンタ・クローチェ教会は、最初の聖堂が建てられたのは13世紀の前半で、1314年には全面的な再建工事が始まり、1385年には本堂がほぼ完成しています。色大理石で装飾されたファサードは19世紀半ばのものです。

サンタ・クローチェ教会を横から見ると、こんな感じです。
 内部は、中央礼拝堂周辺の豪華なフレスコ画の装飾もさることながら、天井の梁の幾何学模様が何とも美しいと感じました。側面には装飾はなく、全体的に簡素で落ち着いた教会です。
 



梁の幾何学模様が美しい。
また、この教会は多くの文化人の墓があることも特徴です。ミケランジェロ、ダンテ、ガリレオ・ガリレイ、マキャベッリなどです。
ミケランジェロの墓

ダンテの記念碑

ガリレオ・ガリレイの墓

<イ・トスカーノで夕食>

 一日の観光を終え、この日は中央広場の北側にあるイ・トスカーノ I' Toscano というトスカーナとフィレンツェ料理のお店で夕食を取りました。
 お店の付近は、コインランドリーやケバブ屋が多く、余り治安は良くなさそうな雰囲気です。ただ、お店は綺麗で、店員さんの愛想も良いです。特に、ウェイトレスのお姉さんが英語で食事の内容について一生懸命説明してくれたので、とても好感がもてました。


肉料理中心のイタリアでは、どうしても野菜が欲しくなります。


 流石にフィレンツェはステーキが有名なだけあり、美味しいです。ただ、量は多いかも。。。


 デザートは、ナッツ入りハードビスケットとデザートワイン Biscotti di Prato con Vin Sante です。店員さんによれば、ビスケットをワインに浸して食べるのがご当地流なのだとか。せっかくなので、その通りに食べると、甘いワインが染みこんで、美味しい!
 ただ、お酒がダメな人には、ちょっときついかも。




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