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2015年11月3日火曜日

2014年末のイタリア旅行 (17) 年が明け、ナポリからボローニャへ。

 2014年末・年始にイタリアに旅行した際の写真などをお届けします。

 ナポリ、ポンペイを観光し、年が明けたところで、イタリアを徐々に北上していきます。
 まず向かったのは、ボローニャ。スパゲッティ・ボロネーゼでおなじみの大きな街です。


<元日から早速、移動する>

 今日は2015年の元日、ヨーロッパも休日です。
 昨晩は夜中に爆竹が派手に鳴らされ、何度か目を覚ましました。特に大きな音が出た時は、ホテルの躯体にも影響が出るんじゃないか!?というくらいの大きな音でした。ということで、余り良い眠りではありませんでした。。。

 ホテルでは朝食が付いているものの、列車の時刻まであまり時間もないので、日本から持ってきた携行食で済ませ、チェックアウト。その際、市税を3ユーロを払いました。宿泊に対して課税されているようです。
 ナポリからは、イタリア国鉄の誇る高速列車でボローニャへ移動します。一等車の車内は広々として快適です。元日に移動する人は、余りいないようで、空いていました。


イタリア国鉄の高速鉄道でナポリを出発!

 発車してしばらくすると、コーヒーとスナックが提供されました。道中の車窓は、アペニン山脈がとても美しく見えています。


<ボローニャへ到着 ~まずはチェックイン~>

 ボローニャ中央駅に到着すると、まずはホテルにチェックインして、荷物を預けます。
 ボローニャを離れる際も中央駅からになるので、駅から歩けるホテルにしたのですが、街の中心部からはやや離れてしまいます。とはいえ、荷物をもって街の中心部まで歩くというのも面倒ですし、悩ましいところです。


<ボローニャの中心部へ向かう>

 駅から少し離れるとはいえ、ボローニャで見るべき場所は市庁舎や大聖堂を中心としたエリアに固まっているので、荷物を置いたら早速、向かうことにします。中央駅からは、十分、歩いていける距離です。



 何気ない街の通りですが、歩道にはアーケードがついていて、雨でも濡れずに歩けるようになっています。




 そして、街の中心に近づくと、こんな感じに建物も豪華になってきます。アーケードも立派に、そして高くなります。馬に乗ったまま通行できるよう、高さは2.66m以上となっているのだとか。


<ボローニャ市庁舎>

 街の中心部で最初に目に入るのが、市庁舎です。

ボローニャ市庁舎を裏から見たところ。


ボローニャ市庁舎をマッジョーレ広場から見る。


 現在は市庁舎 Plazzo Comunale として使用されていますが、宮殿、穀物倉庫・取引所、元老院と、用途が変遷してきたそうです。3階は現在、美術館になっています。
 用途の変遷も含め、歴史の積み重ねを感じさせるたたずまいだと思います。


<ポデスタ宮殿とマッジョーレ広場>
 
 市庁舎の前はボローニャの中心広場であるマッジョーレ広場 Piazza Maggiore になっています。広場を取り囲むように、市庁舎ポデスタ宮殿 Plazzo del Podestaサン・ペトローニオ大聖堂 Basilica di San Petronio が立地し、広場はいつも多くの人が集まり、賑わっています。

マッジョーレ広場

正面に見えるのがポデスタ宮殿
ポデスタ宮殿は、300年にわたって執政官官邸として利用されてきた建物で、屋上のアレーニョの塔は、非王事態発生時に軍を招集するため、大きな鐘が据え付けられていたそうです。ボローニャの様々な歴史の瞬間を見てきた建物といってよいでしょう。


<サン・ペトローニオ大聖堂>

 サン・ペトローニオ大聖堂は14世紀に建設が始まり、ローマのサン・ピエトロ大聖堂を超える規模を目指して建設されていたのだとか。ヴァチカンからの横槍でとん挫したものの、外見は堂々として立派ですし、内部もシンプルですが美しい教会となっています。

堂々としたサン・ペトローニオ大聖堂。
正面のファサードは、上半分が大理石板が貼られず、むき出しの未完成です。下の大理石板の様子を見ても、完成したらさぞかし華麗な大聖堂に仕上がったことと思いますが、上半分とのコントラストで、とても異様な外観となっています。





 しかし、ひとたび内部に入ると、そこは外の大理石板と同様の優しい色遣いの内装で、とても美しいと思います。


<ボローニャの斜塔>

 斜塔といえば、ピサが有名ですが、実はここボローニャにも斜塔があります。
高い方がアシネッリの塔。低いガリセンダの塔は大きく傾いている。
もともとボローニャでは、12世紀から13世紀にかけて、教皇派と皇帝派が権力闘争を繰り広げ、その一環として争って塔を立てていたそうです。最盛期は200本もあったそうですが、今は60本に減っているのだとか。
 マッジョーレ広場のそばにアシネッリ Asinelli とガリセンダ Garisenda という2つの斜塔があり、高い方のアシネッリの塔(97m)には上ることができます。低い方のガリセンダは大きく傾いており、入場できません。まあ、入場できるといわれても、ちょっと尻込みしちゃいますが。。。

 アシネッリの塔の内部は、下の写真をご覧ください。上りと下りが一本道なので、すれ違いが大変です。そして、入り口も一つなので、中の人が出てくるたびに、入り口付近は窮屈な思いをする羽目に。。。
アシネッリの塔の内部。入り口付近は降りる人と上る人が交錯して非常に混雑している。
そして、なんといっても一番お伝えしたいのは、木造の階段の恐ろしさ!
 揺れるし、人は多いし、本当に崩れないのかとハラハラしながら登りました。そもそもイタリアはアルプス・ヒマラヤ造山帯に属していて、地震もあるはずなのですが、もし今、地震に襲われたら、などと色々と考えてしまいました。
 大聖堂が好きで、数多くの塔に上った私ですが、恐怖を感じたのはこの塔が初めてです。

アシネッリの塔の階段。怖い。本当に安全性は大丈夫なのだろうか?


 アシネッリの塔を無事上り終えると、そこに広がるのは素晴らしいボローニャの街並み。

赤茶色の甍が連なるボローニャの街並み。


左奥にサン・ペトローニオ大聖堂が見える。

中央やや右に、サン・ペトローニオ大聖堂。

<夕食>

 アシネッリの塔の木造階段を恐る恐る降りると、日もだいぶ傾いてきました。
 いったんホテルに戻り、休息してから、夕食を食べに外に出ます。。。が、今日は元日!休日のため、ガイドブックに載っているようなお店はどこもお休みでした。
 仕方なく、マッジョーレ広場近くの元日でもオープンしているピッツェリアに入りました。一見、観光客向けのお店に見えたのですが、食事はおいしく、正解でした。イタリアでは生ハムばかり食べている気がします。どこで食べてもおいしいのが素晴らしいところです。



マスカルポーネ





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