ボローニャとその近くにあるパルマ、モデナの観光を終え、花の都、フィレンツェに向かいます。
大聖堂好きの私としては、あのクーポラに登れるというだけで興奮を禁じえません。また、高いところも好きなので、鐘楼にも上れるとあり、今回の旅行の期待度はかなり高くなっています。
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フィレンツェのドゥオモ。優美な姿。 |
<ボローニャからフィレンツェへ>
ボローニャ中央駅では、長距離列車は地下ホームから発着するようです。フィレンツェへは、30分程度の移動でフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着します。
駅は旧市街の西に位置していますが、ドゥオモまで徒歩で10分程度で行ける距離です。スーツケースをゴロゴロ転がしながら歩いていくと、ドゥオモが姿を現しました!言葉を失うほどの美しさに感動しつつも、荷物を持っているために写真は我慢し、「待ってろよ~」と心でつぶやきながら、まずはホテルに向かいます。
De Lanzi という、古いながらもドゥオモから目と鼻の先にあるホテルで、鐘の音も聞こえてきます。スタッフもフレンドリーで、チェックイン前でも宿泊客はトイレを使えました。ドゥオモ周辺はトイレが無いので、これは大変助かりました。
チェックインには早かったので、荷物だけ預けさせてもらい、いざ、出陣!
<まずはジョットの鐘楼へ>
身軽になって、早速、ドゥオモに向かいます。
「チケットを買うために並ばなければ!」という気持ちを抱きつつも、写真を撮るという衝動を抑えられません。とりあえず、一枚、写真を撮ってみました。
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ドゥオモとジョットの鐘楼 |
気持ちを落ち着けたところで、ドゥオモに乗り込みます。チケットはドゥオモ、洗礼堂、ジョットの鐘楼の共通券になります。ドゥオモ周辺は、どこもかしこも人であふれています。
行列が短そうな、ジョットの鐘楼の列に並びました。
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ジョットの鐘楼の行列 |
短そうといっても、やっぱり長いです。1時間は並んだでしょう。ようやく中に入れます。
鐘楼には階段で上ります。石造りなので、ボローニャのときのように、怖い思いをすることはありませんので、ご安心ください。途中、休む場所が何か所かありましたが、休むとかえって辛くなる気がしたので、一気に上りました。
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ジョットの鐘楼からの眺め。西を望む。手前の八角形の白い建物は洗礼堂。残念ながら改修中。 |
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ジョットの鐘楼からは、ドゥオモのクーポラが見える。 |
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ジョットの鐘楼から北を望む。左奥のクーポラは、サン・ロレンツォ教会とメディチ家礼拝堂。 |
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南を望む。中央やや右の塔のある建物はヴェッキオ宮。 |
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南西を望む。中央の広場は、レプッブリカ広場。 |
1月なので寒く、しばらく堪能した後、下に降りました。行列待ちでも体が冷えたため、ホテルに戻り、トイレを済ませてから、いよいよクーポラに上ります!
<ドゥオモのクーポラ>
ドゥオモの左側に行列があったので、こちらがクーポラの入口かとも思いきや、その左奥の側面に入口がありました。そして、見るからに長そうな行列ができています。
列をたどっていくと、なんと!後ろまで伸びており、鐘楼の行列に届きそうな数です。行かないという選択肢はあり得ないため、最後尾に並びます。この時点が11時過ぎです。当初、1時間程度の待ち時間かと思いきや、延々と並び、13時過ぎに最終コーナーを回りました。寒い中、ずっと立ち続けていたため、さすがに膀胱も限界を迎え、後ろに並んでいた御姉様に場所取りをお願いすると、快諾していただきました。急いで近くのカフェでエスプレッソを頼むとともにトイレに駆け込みます。このカフェはこのような使い方になれているようでした。列に戻り、14時くらいにようやく、中に入ることができました。実に3時間待ちです!
クーポラに向かう途中、天井のフレスコ画やドゥオモの内部を見られる場所を通ります。なお、ここで長々と写真撮影をする人がいるのと、後がつかえてしまうことになります。
クーポラまでは最初は上りと下りが分かれていますが、途中から一本道になるため、そこで職員が交通整理をしています。これがなかなか列が進まない原因のようでした。また、クーポラの外に出る階段も1つしかなく、下りの人の列が切れないと登れないため、これも時間がかかる原因です。
ようやくクーポラに上ると、その眺望は実に素晴らしい!ジョットの鐘楼よりも高い位置から、フィレンツェの街並みを見渡せます。
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クーポラから鐘楼を望む。 |
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南側を望んだところ。左奥にはヴェッキオ宮が見えます。 |
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クーポラから真下を眺めてみたところ。 |
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西を望む。メディチ家礼拝堂のクーポラが中央に見えます。 |
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東側を望む。左端の円筒形の建物は、旧サンタ・マリア・デリ・アンジェリ礼拝堂です。 |
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クーポラの尖端部分はこんな感じです。 |
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北側を望む。 |
<洗礼堂へ>
ドゥオモの前に立っている洗礼堂 Battistero San Giovanni に入ります。時間も遅くなってきたせいか、並ばずに入れました。
この建物は、フィレンツェでも最も古い聖堂建築のひとつだそうです。外部は修復中のため、覆いがかぶせられていたのですが、3層からなり、白と緑の大理石で装飾されているそうです。見たかったのに、残念です。
内部は、天井は金地のビザンチン風のモザイクでおおわれています。
また、窓が多く開けられ、光が差し込んでくるのも幻想的です。窓にも模様が描かれているのがお分かりになると思います。
<ドゥオモの内部>
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堂々とそびえる大聖堂。白、緑、赤の組み合わせが実に美しい。 |
ドゥオモの外観は、白、緑、赤の組み合わせが実に優美で見とれてしまいます。無骨なドイツなどの大聖堂とは全く趣が異なります。
しかし、内部に入ると、いかにも大聖堂らしい、簡素で威厳に満ちた造りです。パルマのように、フレスコ画をびっしり描き込んだ例もあるのですが、あえてシンプルにしたということでしょうか。いすれにせよ、大聖堂らしい荘厳さを醸し出しています。
クーポラの真下から見上げることができます。こうやって見ると、かなり高いところに上ったのだということが良く分かります。
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クーポラを下から眺めます。 |
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