今日は大みそか。フランクフルト空港から日本に帰国する日です。長い欧州旅行も今日で終わりかと思うと、寂しいような、それでいて少しホッとするような、複雑な心境です。
<チューリッヒからフランクフルト空港まで>
チューリッヒのホテルをチェックアウトし、チューリッヒ中央駅からICEでフランクフルト空港駅まで移動します。チューリッヒ中央駅では地上の行きどまり式ホームでICEが止まっていたので、車内でゆっくり発車を待ちました。
途中、バーゼルで乗り継ぎましたが、どちらの列車も大みそかだからか、多くの人が乗っていました。
<フランクフルト空港駅からフランクフルト空港まで>
フランクフルトを通るICEは通常、フランクフルト中央駅のみに停車しますが、一部列車はフランクフルト空港駅 Frankfurt Flughafen Fernbahnhof に停車します。周辺国も含めた各地から新幹線ICEで空港に乗り入れられるのは実に便利です。
フランクフルト空港駅は、ドイツのフラッグキャリアのルフトハンザや全日空などが拠点とするターミナル1の近くにあります。私はJAL便ですので、ターミナル2まで移動する必要があります。
ガイドブックによれば、ターミナル間はスカイラインという高架列車で結ばれているとのことでしたが、空港の表示に従って歩いていくと、バスに誘導されてしましました。
寒い中、バスが来るのを待つのは、結構、辛いものがありました。
<フランクフルト空港での食事>
フランクフルト空港まで来てしまうと、後は飛行機に乗るだけです。
JALのチェックイン・カウンターは16時からオープンです。
私の便の出発時刻は19時10分で、1時間以上、スーツケースも預けられずにウロウロしなければなりません。出発時刻の3時間前にゲートをオープンするJALは良心的な方だと思いますし、普通はそれくらいに到着するのだと思いますが、私は心配性なので、いつも早く空港に来てしまいます。
よく考えると、朝、ホテルでご飯を食べてから何も食べていないので、ご飯でも食べようと考えました。飛行機に乗るとすぐに御飯が出ることは分かっていますが、ヨーロッパで食べる最後の食事だと考えると、美味しいものを食べておきたいという気持ちになります。
フランクフルト空港をうろうろして、ルードヴィッヒス Ludwigs というレストランで、ウィナー・シュニッツェルを食べることにしました。
ミラノ風カツレツをラデツキー将軍がウィーンに持ち帰ったことが由来のウィーナー・シュニッツェル。ドイツ語圏ではかなりメジャーなので、ウィーンではないものの、食べることにします。
ウィナー・シュニッツェルは、カリッと揚がっていて、とても美味しい!
ウィナー・シュニッツェル。美味しい。 |
<JALのラウンジ>
JALのカウンターもオープンしたので、早々にチェック・インし、出国審査を済ませます。
通常、入国時は念入りに審査しますが、出国時の審査は簡単なのですが(ヒースローではチェックすらなかった)、今回の審査官は私に入国日を聞いた上、パスポートを長い時間かけてチェックしていました。どうやら、パリ・シャルル・ド・ゴール空港の入国スタンプの場所が分かりづらかったようです。生真面目なドイツ人と適当なフランス人の対比がみられてちょっとおかしくなりました。
入国審査を終え、ラウンジでゆっくり休むことにします。
JALが運営いるので入口では日本語も通じますし、中には日本の新聞もあるのがうれしいところです。
ネットもつながり、今回の旅行をパソコンで記録して過ごしました。流石に食べたばかりなので、炭酸水を飲んだだけでラウンジでは何も食べませんでした。
<手荷物検査>
フランクフルト空港では、ラウンジは手荷物検査の前にあります。つまり、ゲートに行くには手荷物検査を済ませることが必要ですので、ラウンジは早めに出なければなりません。
こちらの手荷物検査では、両手を挙げて万歳のような恰好で危険物を持っていないかチェックする機械があります。出発直前に手荷物検査となると、ここに多くの人が滞留するのではないかと心配になりました。ちなみに、心配性の私はかなり前にここも通過して、ゲート前のソファーで飛行機を見ながらゲートが開くのを待っていました。
<機内にて ~JAL SKY SUITE~>
ゲートが開くと、いよいよ飛行機に搭乗です。日系エアラインの良いところは、搭乗した瞬間から、日本に帰国したような気分になれることでしょう。
行きは左端のA席でしたが、帰りは右端のK席でした。行きと違い、帰りは頭もぶつけずに済みました。
席に座って上着を預けてくつろぐと、いよいよ離陸です。
2週間近くも旅行すると疲れるのは事実ですが、冬休みが終わってしまうという寂しさもあり、複雑な気分です。
離陸の様子を携帯で撮影してみましたので、よろしければご覧ください。当日は天気が悪く、離陸してすぐに暑い雲に突入し、街の様子を楽しむことはできませんでした。
オレンジジュースかシャンパーニュですが、迷うことなくシャンパーニュを選んでしまいます。
離陸してしばらくすると、夕食が提供されます。
先ほど、ウィナー・シュニッツェルをしっかり食べたばかりですし、和食をいただきました。
アミューズ・ブーシュは、スモークサーモン エシャロットのコンフィとディルクリーム添え、レンズ豆のサラダとチョリソー。 |
小鉢膳。 |
台の物。牛肉のステーキ味噌柚庵焼き バター味噌添え。 |
ドイツ・スイス滞在中はずっと肉中心の料理だったのですが、やはりご飯とみそ汁という、和食の基本を目にすると、どこかホッとします。メインはさりげなく牛肉だったりしますが。
マンゴームース。 |
<成田到着前の食事>
和食やフランクフル豚(とん)丼など、美味しそうなメニューが並んでいます。和食を食べようかとも思ったのですが、「東京香味カレーライス”シーフードカレー”」の文字を見た瞬間、胃はカレーを要求してきました。よく考えれば、今回は行きのラウンジでもカレーを食べましたから、カレーに始まりカレーに終わる華麗な旅行になりました。
こうやって画像を見るだけでも、また食べたくなってきます。
<この時、ケルンで起こっていたこと>
私は大みそかの夜にヨーロッパを発ちましたが、同日の夜、ケルンでは悲惨な事件が起きていました。
美しく壮麗な大聖堂の街で、あのような事件が起きたのは残念でなりません。ドイツではこれを受けて、今後、対策も取られるでしょうが、自らの身は自らで守るという基本は常に念頭に置いておこうと改めて感じました。
参考ブログ:
『大晦日のケルンで多くの女性が暴行を受ける事件が発生。ヨーロッパでの年越しは危ないのか?』
今回の旅行は、ケルン大聖堂をカメラに収めるという20年来の悲願を果たすことができ、また、アーヘンやザンクト・ガレンなどの大聖堂やドイツのクリスマス・マーケットも堪能でき、思い出に残る楽しい旅行でした。
この旅行で得たエネルギーで、しばらく日本での仕事を頑張れそうです。
閲覧いただき、ありがとうございました。今後も旅行の様子をお届けしますので、ご覧いただけたらと思います。
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