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2016年1月17日日曜日

ドイツ・スイス旅行 2015年12月(13) ~修道院を起源として発展した世界遺産都市ザンクト・ガレン~

 2015年末のドイツ・スイス旅行の様子を写真とともにお届けします。

今日は実質的にヨーロッパ旅行の最終日です。
チューリッヒから世界遺産の街ザンクト・ガレンに日帰りで観光します。


<チューリッヒからザンクト・ガレンまで>

 ザンクト・ガレンまでは特急列車ICでチューリッヒから1時間程度です。
 チューリッヒ中央駅で大胆なペイント列車があったので、撮影してみました。乗ったのはこれではありませんでした。。。

 スイスで何度も乗った2階建ての列車で、眺めは抜群です・・・がやはり深い霧に覆われています。

 ザンクト・ガレンの駅は、意外に大きな駅です。同じ世界遺産の街であるシュパイアーやチェスキー・クルムロフ(チェコ)とは比べものになりません。ザンクト・ガレンは修道院の街でありつつも、繊維工業の中心地でもあるということも理由でしょう。




<ザンクト・ガレンの街>

壮麗な大聖堂の内部

 ザンクト・ガレンは612年、修道僧ガルスが立てた僧院を起源として発展し、街の名前もガルスからきています。僧院は修道院となり、附属学校も造られて大きく発展し、学問の中心としても発展していきました。
 修道院は世界遺産にも登録されており、旧市街は昔ながらの街並みを残し、落ち着いた雰囲気が漂います。

 駅前は近代的で、広いバスターミナルになっています。
 ちなみに降りて最初に感じたことは、「寒い!」ということです。霧が出ており、視覚的にも寒さが増します。
右が中央駅、奥に見えるのは郵便局
中央駅の建物はかなり立派です。大都市並みの重厚さです。

中央駅の建物
 旧市街に行くため、近代的な街並みをしばらく歩きます。 

旧市街に入ると、クリスマスのデコレーションが残っています。道の両側に並ぶ建物は歴史を感じさせます。



 朝なので、人通りもまばらです。そして、少しもやがかかっています。





<大聖堂>

 大聖堂は、ザンクト・ガレンの街の発展の礎となった修道院の中心に建っています。
大聖堂 Kathedrale は1755年から67年にかけて建設され、外観は2つの塔が特徴的です。霧の中にたたずんでおり、幻想的な雰囲気でした。




 外観も見事ですが、それ以上に内部の装飾が圧巻です。
 天井には一面にフレスコ画が描かれている上、絡みつくような草の彫刻が、いっそう豪華さを引き立てています。











 朝早かったということもあり、中に入ると、何人か人はいるのですが、しわぶき1つ聞こえない静寂に包まれています。写真を撮るのもはばかられるような、荘厳な雰囲気でした。

 修道院は入れませんので、外観だけを撮影しました。霧が濃いため、離れているわけでもないのに大聖堂がかすんで見えます。

修道院の外観。大聖堂がかすんでいる。





<修道院の図書館>

 街の発展の礎となった修道院には、素晴らしい図書館が附属しています。
 修道院図書館 Stiftsbibliothek は、大聖堂の南側にあり、2階建てになっています。内部は天井が見事なフレスコ画で装飾され、また、当時の地球儀など貴重な所蔵品も展示されています。入場するには靴の上から備え付けの巨大なスリッパを履く必要があります。

 残念ながら写真撮影は禁止なので、ぜひ、ご自身の目でそのすばらしさを味わって頂きたいと思います。
 内部には本屋もあり、図書館の絵葉書も売っています。下の画像は、その絵葉書を取りこんだものです。イメージがわいたらと思います。

図書館の入口には、大聖堂の模型もありました。


<昼食>

 修道院の裏手にあるZeughausというレストランで昼食を食べました。



 お昼時でしたが、お客は私のほかに数組で、満席ということはありませんでした。
 寒さに耐えかね、スープを頼み、今日で観光は最後ということもあり、ソーセージを食べてみました。また、調子に乗って、ワインも飲みました。
 寒いとスープで体が温まります。




<歴史博物館>

 ガイドブックによると、17世紀の街の様子の模型があるとのことで歴史博物館を訪れてみました。

 街の様子はかなりしっかりと再現されており、時間が有ればじっくり見ても楽しいと思います。大聖堂の塔は、かつては1本だったことが分かります。






<旧市街の様子>

 修道院の周りには旧市街が広がっています。コンパクトな家が多いですが、どの家も個性があって、見ていて楽しめます。





  出窓を持つ家が多く、それぞれが特徴的な装飾をおっているのもおもしろいと思います。



また、クリスマスにはグリュー・ワインを売っていたであろうお店もありました。朝、発見し、昼になったらオープンするかと期待しましたが、やはりやっていませんでした。

左の屋台には、グリューワインと書いてあるが…


<高台からの旧市街の眺め>

 ザンクト・ガレンの街は、ケーブルカー Muhlegg Tunnelbahn で高台に上り、見渡すことが出来ます。
 ガイドブックによれば、ザンクト・ガレンの街が修道院を中心に発展していった様子が手に取るようにわかる、とのことなので、是非とも上らねば!と思い、向かいます。

 ケーブルカーの駅は修道院の裏手にあります。
ケーブルカーの駅
ケーブルカーは大型エレベーターくらいの大きさです。自動運転ですので、乗りたいときは、ボタンを押して呼びます。


この時は他に誰も乗客がおらず、貸し切り状態でした。


 ケーブルカーの様子を動画で録画しましたので、どうぞ。

  <上りの様子>

  <下りの様子>

 ケーブルカーを降り、その脇から坂道を上がると、素晴らしい展望が見られる散歩道になっています。
  数分歩き、一番高いであろう場所から街を見下ろすと・・・やはりそこにも霧が!
 たまに大聖堂がちらりと見えるものの、すぐに霧の向こうに隠れてしまいます。


霧が晴れる見込みがないので、しばらくして、降りることにしました。
頂上駅


<おやつ>

 チムニー・ロールというおやつが売っていました。これは、夏にチェコに行った際にも食べたものです。ドーナツをつなげて煙突にしたようなお菓子です。
 オーダーしてから温めるので、3分ほど待ちました。




 一本の生地が巻き付いているため、どこかで噛み千切らないといつまででも食べ続けることになります。


<チューリッヒに戻る>

 ザンクト・ガレンは大きな街ではないので、あらかた見終え、チューリッヒに戻ります。
 帰りはICではなく、ICNという種別の列車に乗ってみました。こちらは1階建てで、また停車駅もICに比べると多いようです。
 1等車はやはり空いていて、席も広くて快適です。



<夕食>

 今日が実質的に旅行の最後の夜になります。
 お腹はそれほど空いてはいないものの、旧市街にあるヨハニター Johanniter というレストランに入りました。かなりの客の数で、満席状態でした。


 ビールとかぼちゃのスープ、ソーセージ、アップフェル・シュトゥルーデルを食べました。
 寒いスイス、スープで体を温めるのは必須な気がします。
 ソーセージは冷たいもので、サラダと一緒に出てきます。最初は間違ってサラダが出てきたのかと思いました。


チーズがソーセージの上に載っている。
アプフェル・シュトゥルーデルは、クリームの海に浮いています。
 ヨーロッパのアプフェル・シュトゥルーデルは、日本とはサイズが全然違うのがうれしいところです。太りますが…

 料理はおいしかったですが、店員の数が少ないようで、なかなか注文を取りに来てくれないのが気になりました。


<チューリッヒの夜景>

 今日でチューリッヒも最後ということで、チューリッヒの夜景を撮ってみました。
 まずは大聖堂です。ライトアップされて美しい姿を見せています。



 次に聖母聖堂です。大聖堂のそばからも聖母聖堂は見えます。外からも美しいステンド・グラスが見られます。


聖母聖堂。ステンド・グラスが美しい。


そして、リマト川と聖母聖堂などの風景です。建物だけではなく、川を入れるとここまで美しくなるのだと気付きます。
 特に、水面が穏やかで、建物が映り込んでいるのが良いですね。







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