ベルンはスイスの首都であり、天才物理学者アインシュタインが生まれた街でもあります。
<バーゼルからベルンへ>
バーゼルからベルンは、特急列車で1時間程度です。
バーゼルSBB駅は国際列車が数多く発着するため、各国の車両を見ることができます。
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ドイツの新幹線ICE。 |
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フランス国鉄の新幹線TGV。 |
私の座席は2階で、車内はガラガラに空いています。ソファーの席もあり、そこにも座席番号が振られていました。ここを指定できるのかは、分かりませんが…
ちなみに2階建ての車両は、見晴らしが良く気持ちよいのですが、ガラス窓は汚れていることが多いのが残念です。
スイス国鉄はヨーロッパには珍しく車両が落書きされていないことが多いのが素晴らしいと思うのですが、観光を売りにしている国ですからもう少しがんばって欲しいところです。
途中、車内販売でコーヒーを飲んだのですが、これが4.3フランもしました!日本円に直せば560円くらいです。ドイツ国鉄の2.9ユーロでも高いと感じたのに、さらに上を行くのがスイスです。恐るべき物価の高さ!
<ベルンに到着!>
ベルン駅の出口は2つあり、1つは市街地の近くの賑やかな場所、もう1つは少し離れた場所です。寂しい方の出口で外に出てしまうと(それは私ですが)、案内表示も少なく、どちらに進んでいいのか、かなり迷いました。
ベルン中央駅前は、トラム乗り場などかなり賑わっています。
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賑やかなベルン中央駅の出口。 |
何とか旧市街の方向が分かると、後は歩いてホテルに向かいます。
<ホテル・メトロポール>
今回は駅から少し離れますが、旧市街にあるメトロポールというホテルに泊まることにしました。
牢獄の塔の近くにあり、牢獄の塔の手前のマルクト広場では、まだクリスマス・マーケットが開催されています。このまま、年末までクリスマスを引っ張り続けるものと思われます。
ホテルは広場からすぐに見える場所にあったのですが、入り口には貼り紙がしてあり、要するにこのホテルは閉鎖されており、向かいにあるクルツというホテルでチェック・インせよと書いてありました。
エクスペディア経由で予約したのですが、そのような連絡は全くありませんでした。エクスペディアの問題なのか、メトロポールの問題なのかはわかりませんが、このようなことがあるとかなり面喰います。
チェック・インは14時からと言われたので、荷物だけ預けて、さっそく観光に出かけます。
<ベルンの街>
ベルンの目抜き通りは1本で、それが名前を変えながらずっと続いているので、それに沿って歩いて行くと、観光できるようになっています。
中央駅の周辺はシュピタール通り Spitalgasse 。東に進むと牢獄塔があり、牢獄塔から時計塔までの間はマルクト通り Marktgasse です。
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牢獄塔。その横をトラムが通り過ぎる。 |
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マルクト通りの様子。 |
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マルクト通りはトラムとトロリーバスが走っている。 |
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時計塔が見える。 |
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ベルンのシンボル、時計塔。こちらは裏側。 |
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時計塔を東側から。こちらが正面。 |
街の広場には巨大なチェスがあり、おじさんが楽しんでいました。
<時計塔>
ホテルを出て最初に向かったのは、時計塔 Zeitglockenturm。
ホテルを牢獄塔の付近にあるので、マルクト通りを東に歩いて行きます。
この時計塔は、東と西に時計がありますが、元々の旧市街は東側だったことからも分かるとおり、東側が正面です。1218年から時を刻んできており、かつてはこの塔が街の西の果てで、西門としての役割を果たしていたそうです。
11時や12時などの正時には、機械時計が動きます。私は12時になる少し前から時計塔の前で場所を確保し、録画してみました。動画はこちらからどうぞ。
正直なところ、そんなに派手に動くわけではありません。終わった後も、「終わったのか!?」という戸惑いがその場の皆に広がり、しばらく何もないことから、それぞれ離れていく、ということが起きていました。
<街並み>
世界遺産であるベルンの街は、目抜き通りに沿って、きれいに建物が揃っています。同じ高さの建物が延々と続くさまは実に見事です。
途中、噴水があり、それぞれに趣向を凝らした像があるのも面白いと思います。
ツェーリンガー泉、子喰い鬼の泉、正義の女神の泉などがあります。
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子喰い鬼の泉 |
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正義の女神の泉 |
<大聖堂>
大聖堂の入場は無料ですが、写真撮影は禁止です。
入り口の上には、「最後の審判」のレリーフがあります。
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最後の審判のレリーフ。 |
上まで上がると、ベルンの街が一望できます。ここで気付くのは、ベルンの街並みの美しさです。
ベルンは永世中立国スイスの首都だけあって戦災を免れており、中世のままに都市が残っています。
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塔の上はこんな感じ。 |
ベルンの街は、上から見るとほぼ同じ形の家がずっと並んでおり、屋根は赤茶色で統一されていることがわかります。イタリアの都市でも屋根が同じ色の場所は良くありますが、ここまで形まで同じというのはなかなかないのではないでしょうか?
大聖堂の横には展望スペースがあります。アーレ川が大きく湾曲している様子がよく分かり、素晴らしい風景を楽しめます。
<アインシュタインハウス>
ベルンは天才アインシュタインが生まれた街であり、その生家があります。
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アーチの左上に赤く、アインシュタインハウスと書いてあります。 |
しかし、行ってみると、閉鎖中との表示が出ていました。残念です。
<swiss.comのSIMカードを買う>
swiss.comはスイス最大手の通信会社で、通信速度も安定しているとの前評判だったため、パスポートをもって店舗で契約してみました。
約20ユーロを払い、一部は前払い金としてチャージされます。通信は1日当たり2フランで、これがチャージされた中から引かれていくというものです。ただ、スピードは遅いので、別途、データパックを買うと、24時間5GB まで高速で接続できるようになります。
13時半くらいに契約して、その後、2時間くらいかけてようやくアクティベートが終わり、ネットにつなげるようになりました。アクティベートが終わるとSMSが来るのですが、最初は電話回線のみが開通し、その後、データ回線が開通するということのようでした。
なお、海外事業者のSIMカードを使うには、SIMロック・フリーの携帯である必要があります。
私はXPANSYSでSIMフリーのSonyのXperiaを購入し、使っています。お求めになる場合は、こちらのリンクからどうぞ。
<ル・モツットで昼食>
街歩きしていると12時近くになったので、お昼を食べるべく、時計塔の近くにあるル・モツット Le Mazot に立ち寄りました。
12時すぐにお店を覗いた時は混雑して座れそうになかったので、先にswiss.comに行ってから13時過ぎに再度訪れたところ、座ることができました。それでもお店には多くの人が食事を楽しんでいて、人気店であることがうかがえます。
ビール2杯と、スイスチーズのレシュティ Rösti を頼みました。
レシュティとは、ベルン地方の郷土料理で、短冊状に切ったジャガイモをゆでて、パンケーキのように焼いたものです。チーズがたっぷりかかっていて、その香りが食欲をそそります。また、体も温まります。
<ホテル>
チェック・インは14時というのが決まりらしく、14時になったタイミングで多くの観光客がチェック・インに戻ってきていました。もう少し柔軟な対応があってもいいのようにも思います。
ホテル・クルツは、バスタブはないもののセーフティ・ボックスがあり、無線LANもそれなりにつながります。
ただ、私の部屋は、2階に上がった後、朝食部屋を通り抜けた後に更にエレベーターで移動するというちょっと変わった場所にあり、朝食時間帯とチェックアウトの時間がバッティングすると、気まずそうです。
<外出>
一度ホテルに戻ると、寒いこともあり、外出する気力が失われることも多いのですが、もう一度大聖堂の写真を撮りたいと思い、外出することにしました。
大聖堂の横の展望台で写真を撮っていると、南側に橋で渡れることに気づき、橋の向こうから大聖堂と旧市街を撮影してみました。
大聖堂が川と調和してとても美しい景色です。
<連邦議事堂と中央駅>
スイスの首都であるベルンには、連邦議事堂があります。
重厚でさすがと思わせる建物ですが、議事堂前のブンデス広場ではアイススケート場が出来ており、何とも不思議な光景です。アイススケート場は、多くの人で賑わっていました。
日本の国会議事堂は休会中でもしっかり警備されており、アイススケート場なんて想像もつきません。日本とスイスの文化の違いを感じました。
他方で、中央駅では警官が巡回中でした。警官が自動小銃で武装している点が日本と全く異なるところです。確かに移民も多く、隣国パリでテロが起きたとあっては、危機感が全然違ってくるのでしょう。
<クリスマス・マーケット>
ホテルと目と鼻の先にあるマルクト広場では、まだクリスマス・マーケットがやっています。寒いので、グリューワインで温まりました。
街もライトアップされ、クリスマス気分は続いているようです。
<夕食>
夕食を食べようかと迷いましたが、昼が遅めでしかも量が多かったこともあって、おなかは空いておらず、昨日と同じようにサラダだけ買って終わりにしました。ビールは1本だけ飲みました。
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