今日はハイデルベルクを発ち、スイスのバーゼルに向かいます。
バーゼルはライン川沿いでドイツ・フランスとも接する国境の街です。
今まで鉄道の乗換で駅に降りたことはあったものの、街に出たことはなかったので、今回、観光してみることにしました。
<ハイデルベルクからバーゼルへ>
ハイデルベルクからバーゼルへは、マンハイムで乗り換えてICEで2時間程度かかります。
マンハイムは多くのICEの始発駅となっているようで、私の乗り込むICEも既に入線し、車内で発車を待つことができました。朝は寒いので、車内に入れると助かります。
<バーゼルの街>
バーゼルはライン川に面し、ライン川水運を利用したスイスの唯一の貿易港です。
また、ドイツ・フランスとも国境を接する街でもあり、交通の要衝として、ドイツ国鉄、フランス国鉄がそれぞれバーゼルに鉄道駅を置くという、かなり特殊な街でもあります。
そして、ちょっと信じがたいですがバーゼル空港(ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港)はフランス国内にあります。
私の乗ったICEはまずドイツ国鉄のバーゼル・バディッシャー駅(Basel Badischer Bahnhof)に停車した後、スイス国鉄のバーゼルSBB駅に停車します。
バーゼルSBB駅は橋上駅で、チョコレートやお土産など、お店も多く入っています。
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バーゼルSBB駅の様子。 |
<ホテルにチェック・イン>
バーゼルSBB駅に着いたのは11時半頃。
バーゼルはスイス国鉄駅の北側に旧市街が広がっていますが、私が予約したのは、その反対側にあるIBISホテルです。
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バーゼルSBB駅の北側(旧市街地側)。 |
ホテル内部は新しく、近代的で、早めに到着しましたがチェック・インできました。スタッフの英語はわかりやすく、さすが国境の街という感じです。
部屋はダブルなので広いです。ヨーロッパによくみられるセントラル・ヒーティングタイプではなく、エアコン方式なので、風量もコントロールできます。ただ、セーフティ・ボックスとバスタブはありません。
<バルフュッサー広場>
ホテルに荷物を置いて、さっそく街に出ます。
ガイドブックによれば、「バーゼル観光はバルフュッサー広場 Barfüsserplatzからスタートしたら良い」、とのことなので、まずバルフュッサー広場に向かってみました。
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バーゼル市内はトラムが縦横無尽に走っている。 |
街歩きを始めて最初に感じたのは、空気の冷たさ!
ドイツとは段違いの寒さです。手袋を出さないと手がかじかむので、常に手袋をはめて歩きました。
バルフュッサー広場には、インフォメーションやトラムの乗り場がありますが、それほど広くはありません。
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バルフュッサー広場。トラムの停車場がある。 |
また、歴史博物館の周囲には、クリスマス・マーケットのお店もありました。クリスマス前には、きっとかなりにぎわったことと思います。
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歴史博物館の周りに多くのマーケットのお店が。 |
<ティンゲリーの噴水>
バルフュッサー広場から東に少し歩くと、ティンゲリーの噴水があります。これは、バーゼルの造形美術家による作品で、カラクリ噴水とでも呼ぶべき代物です。
この作品は動きを見ないとその魅力が伝わらないと思いますので、下のリンクからご覧ください。
動きがユーモラスで、いつまで見ていても楽しいと思います。
<聖アルバン門>
ティンゲリーの噴水をさらに東へ東へと進むと、聖アルバン門 St. Alban Tor にたどり着きます。
これは1400年に建造された防御用の門です。現在、城壁は残っておらず、門だけの状態です。
写真を撮っているのは、私だけというちょっと寂しい場所でした。
<聖アルバン教会>
聖アルバン門から北に進むと、聖アルバン教会に出ます。
こちらは開いておらず、外観だけを写真に収めました。実にシンプルな外観です。
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シンプルな外観の聖アルバン教会。 |
<大聖堂>
大聖堂 Münster は、ミュンスター広場に堂々とした姿で建っています。
ドイツでは大聖堂はDomと呼ばれていましたが、こちらではMünster と呼ぶようです。同じドイツ語圏ですが、言葉が違うのか、そもそも別の概念なのかは良く分かりませんが。。。
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ミュンスター広場と大聖堂。 |
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ミュンスター広場。 |
大聖堂の内部には無料で入れます。
天井も高く、大聖堂らしい雰囲気が漂っています。
内部は、壁面はシンプルですが、ステンド・グラスで美しく装飾されています。
塔へは2名以上のグループでないと上れないという、よくわからない制限がかけられています。上れるところは基本的に上ってきた私ですが、今回は残念ながら見送りました。
大聖堂の裏には、展望スポットがあり、ライン川を眼下に眺めることができます。
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大聖堂を後ろから見るとこんな感じ。 |
<市庁舎>
市庁舎 Rathaus もマルクト広場という広場に建っています。その特徴は、なんといっても真っ赤な壁の色でしょう!
とにかく、赤い!
色の指定を間違ったのではないかというくらい、赤です。
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赤い市庁舎。隣との色の違いが一目瞭然。 |
周囲からも一目瞭然ですので、そういう効果を狙ったのかもしれません。
マルクト広場の他の建物は、普通の色合いです。
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市庁舎の正面に建つ建物。いたって普通。 |
建物内部には入れませんでしたが、その特徴的な外観を見るだけでも十分、満足です。
<ライン川の向こうから旧市街を見る>
市庁舎近くの橋でライン川を渡ってみます。
橋の途中や対岸からは、旧市街や大聖堂がよく見えます。
また、橋の途中には、多くの南京錠がかけられていました。
ライン川のそばに下りて語らいあう人々もいます。かなり寒いのではないかと思いますが。。。
<バーゼル大学>
市庁舎から西に歩くと、バーゼル大学があります。この大学は1460年設立で、スイスで最も古い大学です。
<シュパレン門>
バーゼル大学から西に行くと、シュパレン門 Spalentor があります。これも14世紀に建設された門です。
こちらも写真を撮っている観光客は、私一人なのがちょっと残念なところです。
<昼食>
お腹もすいたので、何か食べようと思ったのですが、今日は日曜日。店はほとんどやっていませんでした。また、旅行が1週間以上も続くと、お店に入ってしっかり食べるのが辛いと感じるときもあります。
ということで、ホテルの近くで売っていたドネルケバブをテイクアウトして、ホテルの部屋で食べました。
それにしても、スイスは物価が高い!このドネルケバブは7.5フランもしました。日本円で1000円くらいです。量も多くて美味しかったですが、信じられない値段です。
<トイレ>
バーゼル観光で困ったのが、トイレです。
バーゼルに入って最初に感じたのは、「寒い!」ということ。ハイデルベルクに比べると、とにかく空気が冷たいと感じました。そうなると、どうしてもトイレが近くなります。
ドイツでは比較的トイレは多い印象でしたが、バーゼルはなかなか見当たりません。しかも、機械式ばかりです。ただでさえ寒くてトイレが近くなっている上、小銭が無いと用を足せないというのは、ちょっとしたプレッシャーです。
<夕食>
バーゼルSBBの駅前の様子。 |
思った以上に昼のケバブでお腹が膨れたので、夕食はスーパーで買ったサラダとビールで済ませました。ドイツ語が分からないので良くわかりませんが、穀物の粒がそのまま入っているものです。
お米ではありませんが、穀物の粒を食べるとちょっとホッとするのは、私が日本人だからでしょう。
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