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2016年10月30日日曜日

チェコ・オーストリア旅行 2015年8月(5) ~チェコからオーストリア・ウィーンへ~


 ヨーロッパ旅行好きのププです。
 2015年夏のチェコ・オーストリア旅行の様子を写真とともにお届けしています。
 今日はチェコ5日目。『世界一美しい村』、チェスキー・クルムロフを後にして、オーストリアのウィーンに向かいます。

チェスキー・クルムロフの朝
 朝は7時10分起床しました。朝食では、レバー・パテが置いてあったのが変わっていました。

 列車の出発まで時間がありましたので、最後にもう一度、この村を見ておこうと思い、ビュースポットのある城に向かいます。

 やはり城のビュースポットから見る市街が最も美しいと思います。川の蛇行加減が実に見事です。朝は人も少なく、ゆっくりと鑑賞できます。
 ビュースポットの裏手には、日時計もありました。サマータイムなので1時間ずれています。
 ビュースポットから見る市街の様子を動画でアップしましたので、ぜひご覧ください。動画はこちら

 いつまでも見ていられる景色で名残惜しいのですが、駅までの時間も考え、ホテルに戻りました。列車は頻繁に走っているわけではないので、一本逃すと大変です。
 ホテルでチェックアウトし、駅までのタクシーを呼んでもらいます。駅から村までは下りでしたが、今度は上りですし、またあの歩きづらい道を行くのは嫌でしたから、ためらうことなくタクシーです。タクシーは20分後に来るとのことなので、ホテルの外から城を眺めて時間を潰しました。このホテルはすぐ外に城を眺められる公園があるので、立地としては最高でした。

 ぼんやりと日本では絶対に見られない景色や建造物を眺めていると、「遠いところに来たんだな~」という気持ちが沸き起こります。かなり遠く、交通も不便ですので、私の人生で再度、この地を訪れることは恐らくないだろう、という気持ちで、目に焼き付けておきました。
 ようやくタクシーがホテルに着きました。駅までの道で渋滞にはまってしまい、結局、250コルナかかりました。

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チェスキー・クルムロフ駅からウィーンへ
 ついに、チェスキー・クルムロフを離れます。
 ホームと呼べないような粗末なホームから列車に乗り込みます。駅舎の前にあるホームは、私の乗り込む列車では使われず、線路をはさんだちょっと盛り上がったところがホームです。

 チェスケ・ブディェヨヴィツェまでは、来たときと同じく、ローカルな列車に揺られます。やはり列車は空いていました。

 チェスケ・ブディェヨヴィツェからヴィレニチェ駅へは、2両編成ですがかなり新しい車両でした。
 国境に向け、やはりのどかな風景の中を走り続けます。

 ヴェレニチェ駅で2回目の乗り換えを行い、オーストリアのウィーンに向かいます。
 ヴィレニチェ駅に停車していた列車は2階建てで、どの車両もガラ空きでした。
 乗り換え時間の間に水でも買おうかとちょっと迷いましたが、荷物から離れるのも怖く、また、荷物を持って歩くのも面倒だったので、何も買わずにそのまま乗り込みました。
 ヴィレニチェ駅を出発して30秒で、列車はオーストリアに入りました。本当に国境の駅なんですね。パスポートチェックがないのは旅行者にとって実に便利です。
 列車は空いており、田舎の街を走っていく感じでしたので、ずっと空いたままでした。私は2席を占拠して横になってしばらく眠りました。他の乗客もそんな感じです。
 2時間以上、列車に揺られ、ついに大都会ウィーンのフランツヨゼフ駅に到着します。ただ、この駅は実に不便で、地下鉄が走っていなのです。終点の手前の駅だとU4が走っていたので、やむなく1日券を買い、とりあえず来た方向に向かうであろう列車に乗り込みました。「先ほどの駅で停車してくれるだろうか?」「そのまま遠くまで行ってしまうのではないか?」などと心配しましたが、結局、ちゃんと停車しましたので、地下鉄に乗り換え、予約したホテルのあるウィーン・ミッテへ向かいます。

 今回泊まったホテル(メルキュール)は、ウィーン空港から直通列車の停車駅でもあるミッテ駅から比較的近いため、何度か使っています。
 ただ、今回の部屋は屋根裏で、天井が一部、低くなっていました。入った当初は気にならなかったのですが、夜など何度か頭をぶつける羽目になりました。

 昨日洗濯したズボンがまだ乾ききっていないため、お風呂場に干し、ウィーン市街に繰り出します。

ウィーン市街 ~フィグル・ミューラーでウィナー・シュニッツェルを食べる
 ウィーンは私のお気に入りの街です。卒業旅行で初めて訪れ、旧市街の美しさと華やかさ、そして何よりも、ラテンの国々にはない清潔感がとても気に入り、その後、何度も訪れています。
 ですので、「ここを見ておきたい!」というのは特になく、むしろ、街をぶらぶら歩きまわり、その雰囲気を感じることこそが一番の楽しみです。
 途中、お昼を食べていないことに気付き、フィグル・ミューラーに寄りました。このお店はウィーン名物のウィナー・シュニッツェルのおいしいお店として有名です。観光客向けの雰囲気も出していますが、薄い肉をカリッと揚げたシュニッツェルは絶品だと思います。
 また、オーストリアで品種改良されたブドウであるツヴァイゲルトのワインも頂きました。旅行の楽しみの一つは、土地のものを頂くことです。日本で飲むツヴァイゲルトよりもおいしく感じるのは、気のせいではないはず。
 日本を離れて数日間、お米を食べていないこともあり、ちょっとご飯が恋しくなり、バターライスも頼んでみました。こちらではあくまでサラダとの位置付けです。
 明らかに量が多いと思いましたが、胃袋がいつの間にか西欧サイズになっており、全て食べてしまいました。。。

ウィーン市街 ~シュテファン広場とカフェ
 フィグル・ミューラーを出て、ウィーンの中心であるシュテファン広場へ。いつ見ても美しいシュテファン寺院が堂々と建っています。ただ、改修を終えたせいなのか、妙に白く感じました。個人的には黒い方が威厳があって好きです。


 シュテファン広場から王宮まで歩いていく途中、モーツァルト・カフェがありました。当初から行く予定としていたわけではありませんでしたが、モーツァルト・タルトを食べたことがないことを思い出し、入ってみました。モーツァルト・カフェはカスタードがおいしゅうございました。

 今日は長時間の移動で疲れたこともあり、そのままホテルに帰って休みました。
 明日は世界遺産であるゼメリング鉄道を通って、これまた世界遺産の街、グラーツを日帰りで訪れます。

2016年10月26日水曜日

チェコ・オーストリア旅行 2015年8月(4) ~世界一美しい村 チェスキー・クルムロフ~


ヨーロッパ旅行好きのププです。
2015年夏のチェコ・オーストリア旅行の様子を写真とともにお届けしています。
今日はチェコ4日目。プラハを発ち、『世界一美しい村』と呼ばれるチェスキー・クルムロフに向かいます。

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チェスキー・クルムロフに向けて出発
 今日はプラハを発つ日。朝5時40分に起床して、荷造りします。7時半過ぎにプラハを出発する列車なので、朝食前にホテルのセーフティ・ボックスの支払いを済ませておきます。
列車はプラハ駅が始発で、私がホームに向かうと既に入線していました。
朝早い列車だったせいか、車内は空いており、個室を独占できました。しかも、車両は冷房付きで快適です。
しばらくはプラハとはお別れです。でも、もっと発展したプラハをいずれ訪れる時が来るでしょう。
プラハからチェスキー・クルムロフへの直通列車はありません。途中、チェスキー・ブディェヨビツェという駅で乗り換える必要があります。乗り換えには別のホームに行く必要がありますが、車掌が親切に教えてくれました。チェスキー・クルムロフ行きは定刻よりやや遅れて出発しました。乗り換えのために、少し余裕を持たせているのかもしれません。

チェスキー・クルムロフ行きは典型的な田舎の鉄道です。2等車のみで、座席指定もできません。まあ、ガラガラですので指定する必要などありませんでしたが。
ゆっくりと森や平原の中を走っていきます。途中で降りる人もほとんどいません。
プラハを出て3時間半ほどかけ、ようやくチェスキー・クルムロフに到着しました。この駅も非常に小さく、ホームは路面電車と同じくらいのものが申し訳程度にあるだけでした。

チェスキー・クルムロフの村に向かう
 チェスキー・クルムロフの歴史は、13世紀に南ボヘミアの貴族が城を建設したことに始まります。16世紀には現在の姿がほぼ出来上がりましたが、近代化の流れに取り残されたために、今でも当時の姿が残っているのだとか。ちなみに、途中で支配していたエッゲンベルグ家は、2日後に訪れるグラーツにも城を持っています。

駅はチェスキー・クルムロフの村からはやや離れています。ガイドブックによればバスはあるようなのですが、ぱっと見たところ、それらしい場所が見当たりません。仕方なく粗末な駅舎のインフォで聞いみてると、なんと!「バスは無い」ということです。


タクシーを使うのはもったいないと考えたので、村まで歩いてみることにしました。しばらくは歩道のある舗装道路で問題なく歩けていたのですが、途中から石畳なり、状況が一変しました。とにかくスーツケースでは動きづらいのです。多少お金がかかっても、タクシーで来ればよかったと後悔しました。

ようやく街が見えてくると、やはり美しい街です。まるでミニチュアのような、HOゲージで造れそうな街です。

ホテルまでの道のりも、やはり石畳が多くて大変でした。
何とかホテルまでたどり着きましたが、まだチェック・インには早いため、荷物を預けて街に出ました。

さすがに世界遺産らしく、街並みが整っていて雰囲気があります。

今日はチェスキー・クルムロフ城のツアーを日本で事前に予約しているため、それまでの間にお昼を済ませることにしました。

お昼は、ドン・ユリウスというお店です。
食べたのは、グーラッシュとグリーク・サラダ、そして、暑いのでビール!

どれもおいしいですが、グーラッシュは少し塩分が多いように感じました。暑いこともあり、ビールはすいすい入っていきます。恐ろしいくらいです。


デザートに「パラチンキかクネドリーキを食べたい」と伝えると、クネドリーキをおススメされたので、それを頼みました。ブルーベリーソースがかかっておいしゅうございました。

お腹もいっぱいになったところで、プラハ城に向かいます。
旧市街地を通り抜けていき、橋を渡るとその向こうにプラハ城がそびえています。


チェスキー・クルムロフ城
 チェスキー・クルムロフ城は、村のどこからでも目立つ立派な城で、チェスキー・クルムロフの街の成立のきっかけでもあります。
城と、劇場は、それぞれガイドツアーで回ります。英語のツアーの開始時刻は決まっており、インターネットで予約できますので、予め予約しておくのが良いと思います。
私は13時から劇場のツアーを予約していましたので、そちらに向かいました。劇場の入り口はわかりづらく、かなり迷いましたが、13時近くになるとそれらしき人が集まりだしました。

13時を少し過ぎたころ、係員が来て鍵を開けてくれました。内部は撮影不可でしたが、劇場は壁面と天井が美しく描かれていました。また、舞台の仕掛けは全て木製で、人力で動かしているとのことでした。

劇場の見学を終え、次は城のガイドツアーに向かいます。こちらも既に日本で予約済みでしたので、開始時刻に合わせて行くだけです。
内部は撮影不可でしたが、黄金の馬車や広いホールがとても印象的でした。

内部も素晴らしいですが、城から見た街の景色も美しく、目を奪われます。

ホテルにチェック・インして、再び城へ
 チェスキー・クルムロフ城の見学を終え、いったんホテルに戻り、チェックインします。
部屋に入り、トイレが変わっていたのでご紹介します。木の飾りが付いています。

ホテルで少し休んだら、また市街に繰り出します。あいにく、雨が降り出しました。
先ほどのチェスキー・クルムロフ城に戻り、今度は塔を目指します。塔は塔は木の階段で、最後だけ細くなっています。
塔からの眺めは見晴らしもよく、最高です。
一部が改修中なのかブルーシートで覆われていたのが残念です。

塔から降りて、再び城から市街の様子を眺めます。やはり川の流れが湾曲している辺りが最も美しいと思いました。

景色を堪能したら、再びホテルに戻りました。

翌日はチェスキー・クルムロフを発つので、荷造りも始めます。荷物が増えてきたので、ついにナイロンバッグを取り出しました。これはお土産が増えたときに衣類やガイドブックなどの貴重品以外を避難させるために持ってきたバッグです。たくさん入って頼もしく感じます。
また、暑い中、履き続けてきたズボンも洗いました。

夕食
 洗濯も終え、荷造りのめども付いたところで、夕食を食べに外に出しました。
チェスキー・クルムロフの地ビール、エッゲンベルグの直営レストランがあるので、そちらに向かいます。

食べたのは、マスのフライと酢漬けソーセージ、ザワークラウトです。地ビールは、無濾過のビールを合計0.8リットル飲みました。やはりビールがおいしい!

食事を終え、デザートを頼もうとすると、もうキッチンは閉まったと言われてしまいました。ちょっと残念です。

ただ、お店を出てホテルに向かう途中、筒状のドーナツのようなお菓子が売られていました。初めて見たお菓子でしたので食べてみました。
シナモンがまぶされ、クッキーとドーナツの中間のような食感でした。

駆け足で見て回ったチェスキー・クルムロフ。なかなか来られる場所でもないので、夜景も写真を撮ってみました。


明日はチェスキー・クルムロフを発ち、オーストリアのウィーンに向かいます。