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2016年1月22日金曜日

ドイツ・スイス旅行 2015年12月(14) ~フランクフルトから帰国~

 2015年末のドイツ・スイス旅行の様子を写真とともにお届けします。

 今日は大みそかフランクフルト空港から日本に帰国する日です。長い欧州旅行も今日で終わりかと思うと、寂しいような、それでいて少しホッとするような、複雑な心境です。


<チューリッヒからフランクフルト空港まで>

 チューリッヒのホテルをチェックアウトし、チューリッヒ中央駅からICEでフランクフルト空港駅まで移動します。チューリッヒ中央駅では地上の行きどまり式ホームでICEが止まっていたので、車内でゆっくり発車を待ちました。

 途中、バーゼルで乗り継ぎましたが、どちらの列車も大みそかだからか、多くの人が乗っていました。



<フランクフルト空港駅からフランクフルト空港まで>

 フランクフルトを通るICEは通常、フランクフルト中央駅のみに停車しますが、一部列車はフランクフルト空港駅 Frankfurt Flughafen Fernbahnhof に停車します。周辺国も含めた各地から新幹線ICEで空港に乗り入れられるのは実に便利です。

 フランクフルト空港駅は、ドイツのフラッグキャリアのルフトハンザや全日空などが拠点とするターミナル1の近くにあります。私はJAL便ですので、ターミナル2まで移動する必要があります。
 ガイドブックによれば、ターミナル間はスカイラインという高架列車で結ばれているとのことでしたが、空港の表示に従って歩いていくと、バスに誘導されてしましました。
 寒い中、バスが来るのを待つのは、結構、辛いものがありました。


<フランクフルト空港での食事>

 フランクフルト空港まで来てしまうと、後は飛行機に乗るだけです。

 JALのチェックイン・カウンターは16時からオープンです。
 私の便の出発時刻は19時10分で、1時間以上、スーツケースも預けられずにウロウロしなければなりません。出発時刻の3時間前にゲートをオープンするJALは良心的な方だと思いますし、普通はそれくらいに到着するのだと思いますが、私は心配性なので、いつも早く空港に来てしまいます。

 よく考えると、朝、ホテルでご飯を食べてから何も食べていないので、ご飯でも食べようと考えました。飛行機に乗るとすぐに御飯が出ることは分かっていますが、ヨーロッパで食べる最後の食事だと考えると、美味しいものを食べておきたいという気持ちになります。

 フランクフルト空港をうろうろして、ルードヴィッヒス Ludwigs というレストランで、ウィナー・シュニッツェルを食べることにしました。
 ミラノ風カツレツをラデツキー将軍がウィーンに持ち帰ったことが由来のウィーナー・シュニッツェル。ドイツ語圏ではかなりメジャーなので、ウィーンではないものの、食べることにします。

ウィナー・シュニッツェルは、カリッと揚がっていて、とても美味しい!
ウィナー・シュニッツェル。美味しい。
デザートのケーキは、入り口のケースに入っているものの中から選びました。甘味の中にもベリーの酸味が効いていて、美味しゅうございました。



<JALのラウンジ>

 JALのカウンターもオープンしたので、早々にチェック・インし、出国審査を済ませます。
 通常、入国時は念入りに審査しますが、出国時の審査は簡単なのですが(ヒースローではチェックすらなかった)、今回の審査官は私に入国日を聞いた上、パスポートを長い時間かけてチェックしていました。どうやら、パリ・シャルル・ド・ゴール空港の入国スタンプの場所が分かりづらかったようです。生真面目なドイツ人と適当なフランス人の対比がみられてちょっとおかしくなりました。

 入国審査を終え、ラウンジでゆっくり休むことにします。


 JALが運営いるので入口では日本語も通じますし、中には日本の新聞もあるのがうれしいところです。
 ネットもつながり、今回の旅行をパソコンで記録して過ごしました。流石に食べたばかりなので、炭酸水を飲んだだけでラウンジでは何も食べませんでした。


<手荷物検査>

 フランクフルト空港では、ラウンジは手荷物検査の前にあります。つまり、ゲートに行くには手荷物検査を済ませることが必要ですので、ラウンジは早めに出なければなりません。

 こちらの手荷物検査では、両手を挙げて万歳のような恰好で危険物を持っていないかチェックする機械があります。出発直前に手荷物検査となると、ここに多くの人が滞留するのではないかと心配になりました。ちなみに、心配性の私はかなり前にここも通過して、ゲート前のソファーで飛行機を見ながらゲートが開くのを待っていました。


<機内にて ~JAL SKY SUITE~>

 ゲートが開くと、いよいよ飛行機に搭乗です。日系エアラインの良いところは、搭乗した瞬間から、日本に帰国したような気分になれることでしょう。
 行きは左端のA席でしたが、帰りは右端のK席でした。行きと違い、帰りは頭もぶつけずに済みました。
席に座って上着を預けてくつろぐと、いよいよ離陸です。
 2週間近くも旅行すると疲れるのは事実ですが、冬休みが終わってしまうという寂しさもあり、複雑な気分です。
 離陸の様子を携帯で撮影してみましたので、よろしければご覧ください。当日は天気が悪く、離陸してすぐに暑い雲に突入し、街の様子を楽しむことはできませんでした。
  離陸してしばらくすると、ウェルカム・ドリンクが供されます。
 オレンジジュースかシャンパーニュですが、迷うことなくシャンパーニュを選んでしまいます。


 <離陸直後の食事>

 離陸してしばらくすると、夕食が提供されます。
 先ほど、ウィナー・シュニッツェルをしっかり食べたばかりですし、和食をいただきました。
アミューズ・ブーシュは、スモークサーモン エシャロットのコンフィとディルクリーム添え、レンズ豆のサラダとチョリソー。

小鉢膳。
台の物。牛肉のステーキ味噌柚庵焼き バター味噌添え。

 ドイツ・スイス滞在中はずっと肉中心の料理だったのですが、やはりご飯とみそ汁という、和食の基本を目にすると、どこかホッとします。メインはさりげなく牛肉だったりしますが。

マンゴームース。


<成田到着前の食事>

成田到着前にも食事を食べられます。基本的にいつ食べてもいいのですが、離陸してすぐに食事を食べていることから、多くの人は到着前のタイミングに食べるようです。

 和食やフランクフル豚(とん)丼など、美味しそうなメニューが並んでいます。和食を食べようかとも思ったのですが、「東京香味カレーライス”シーフードカレー”」の文字を見た瞬間、胃はカレーを要求してきました。よく考えれば、今回は行きのラウンジでもカレーを食べましたから、カレーに始まりカレーに終わる華麗な旅行になりました。


 こうやって画像を見るだけでも、また食べたくなってきます。


<この時、ケルンで起こっていたこと>

 私は大みそかの夜にヨーロッパを発ちましたが、同日の夜、ケルンでは悲惨な事件が起きていました。
 美しく壮麗な大聖堂の街で、あのような事件が起きたのは残念でなりません。ドイツではこれを受けて、今後、対策も取られるでしょうが、自らの身は自らで守るという基本は常に念頭に置いておこうと改めて感じました。


参考ブログ:
『大晦日のケルンで多くの女性が暴行を受ける事件が発生。ヨーロッパでの年越しは危ないのか?』



 今回の旅行は、ケルン大聖堂をカメラに収めるという20年来の悲願を果たすことができ、また、アーヘンやザンクト・ガレンなどの大聖堂やドイツのクリスマス・マーケットも堪能でき、思い出に残る楽しい旅行でした。
 この旅行で得たエネルギーで、しばらく日本での仕事を頑張れそうです。
 閲覧いただき、ありがとうございました。今後も旅行の様子をお届けしますので、ご覧いただけたらと思います。



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2016年1月17日日曜日

ドイツ・スイス旅行 2015年12月(13) ~修道院を起源として発展した世界遺産都市ザンクト・ガレン~

 2015年末のドイツ・スイス旅行の様子を写真とともにお届けします。

今日は実質的にヨーロッパ旅行の最終日です。
チューリッヒから世界遺産の街ザンクト・ガレンに日帰りで観光します。


<チューリッヒからザンクト・ガレンまで>

 ザンクト・ガレンまでは特急列車ICでチューリッヒから1時間程度です。
 チューリッヒ中央駅で大胆なペイント列車があったので、撮影してみました。乗ったのはこれではありませんでした。。。

 スイスで何度も乗った2階建ての列車で、眺めは抜群です・・・がやはり深い霧に覆われています。

 ザンクト・ガレンの駅は、意外に大きな駅です。同じ世界遺産の街であるシュパイアーやチェスキー・クルムロフ(チェコ)とは比べものになりません。ザンクト・ガレンは修道院の街でありつつも、繊維工業の中心地でもあるということも理由でしょう。




<ザンクト・ガレンの街>

壮麗な大聖堂の内部

 ザンクト・ガレンは612年、修道僧ガルスが立てた僧院を起源として発展し、街の名前もガルスからきています。僧院は修道院となり、附属学校も造られて大きく発展し、学問の中心としても発展していきました。
 修道院は世界遺産にも登録されており、旧市街は昔ながらの街並みを残し、落ち着いた雰囲気が漂います。

 駅前は近代的で、広いバスターミナルになっています。
 ちなみに降りて最初に感じたことは、「寒い!」ということです。霧が出ており、視覚的にも寒さが増します。
右が中央駅、奥に見えるのは郵便局
中央駅の建物はかなり立派です。大都市並みの重厚さです。

中央駅の建物
 旧市街に行くため、近代的な街並みをしばらく歩きます。 

旧市街に入ると、クリスマスのデコレーションが残っています。道の両側に並ぶ建物は歴史を感じさせます。



 朝なので、人通りもまばらです。そして、少しもやがかかっています。





<大聖堂>

 大聖堂は、ザンクト・ガレンの街の発展の礎となった修道院の中心に建っています。
大聖堂 Kathedrale は1755年から67年にかけて建設され、外観は2つの塔が特徴的です。霧の中にたたずんでおり、幻想的な雰囲気でした。




 外観も見事ですが、それ以上に内部の装飾が圧巻です。
 天井には一面にフレスコ画が描かれている上、絡みつくような草の彫刻が、いっそう豪華さを引き立てています。











 朝早かったということもあり、中に入ると、何人か人はいるのですが、しわぶき1つ聞こえない静寂に包まれています。写真を撮るのもはばかられるような、荘厳な雰囲気でした。

 修道院は入れませんので、外観だけを撮影しました。霧が濃いため、離れているわけでもないのに大聖堂がかすんで見えます。

修道院の外観。大聖堂がかすんでいる。





<修道院の図書館>

 街の発展の礎となった修道院には、素晴らしい図書館が附属しています。
 修道院図書館 Stiftsbibliothek は、大聖堂の南側にあり、2階建てになっています。内部は天井が見事なフレスコ画で装飾され、また、当時の地球儀など貴重な所蔵品も展示されています。入場するには靴の上から備え付けの巨大なスリッパを履く必要があります。

 残念ながら写真撮影は禁止なので、ぜひ、ご自身の目でそのすばらしさを味わって頂きたいと思います。
 内部には本屋もあり、図書館の絵葉書も売っています。下の画像は、その絵葉書を取りこんだものです。イメージがわいたらと思います。

図書館の入口には、大聖堂の模型もありました。


<昼食>

 修道院の裏手にあるZeughausというレストランで昼食を食べました。



 お昼時でしたが、お客は私のほかに数組で、満席ということはありませんでした。
 寒さに耐えかね、スープを頼み、今日で観光は最後ということもあり、ソーセージを食べてみました。また、調子に乗って、ワインも飲みました。
 寒いとスープで体が温まります。




<歴史博物館>

 ガイドブックによると、17世紀の街の様子の模型があるとのことで歴史博物館を訪れてみました。

 街の様子はかなりしっかりと再現されており、時間が有ればじっくり見ても楽しいと思います。大聖堂の塔は、かつては1本だったことが分かります。






<旧市街の様子>

 修道院の周りには旧市街が広がっています。コンパクトな家が多いですが、どの家も個性があって、見ていて楽しめます。





  出窓を持つ家が多く、それぞれが特徴的な装飾をおっているのもおもしろいと思います。



また、クリスマスにはグリュー・ワインを売っていたであろうお店もありました。朝、発見し、昼になったらオープンするかと期待しましたが、やはりやっていませんでした。

左の屋台には、グリューワインと書いてあるが…


<高台からの旧市街の眺め>

 ザンクト・ガレンの街は、ケーブルカー Muhlegg Tunnelbahn で高台に上り、見渡すことが出来ます。
 ガイドブックによれば、ザンクト・ガレンの街が修道院を中心に発展していった様子が手に取るようにわかる、とのことなので、是非とも上らねば!と思い、向かいます。

 ケーブルカーの駅は修道院の裏手にあります。
ケーブルカーの駅
ケーブルカーは大型エレベーターくらいの大きさです。自動運転ですので、乗りたいときは、ボタンを押して呼びます。


この時は他に誰も乗客がおらず、貸し切り状態でした。


 ケーブルカーの様子を動画で録画しましたので、どうぞ。

  <上りの様子>

  <下りの様子>

 ケーブルカーを降り、その脇から坂道を上がると、素晴らしい展望が見られる散歩道になっています。
  数分歩き、一番高いであろう場所から街を見下ろすと・・・やはりそこにも霧が!
 たまに大聖堂がちらりと見えるものの、すぐに霧の向こうに隠れてしまいます。


霧が晴れる見込みがないので、しばらくして、降りることにしました。
頂上駅


<おやつ>

 チムニー・ロールというおやつが売っていました。これは、夏にチェコに行った際にも食べたものです。ドーナツをつなげて煙突にしたようなお菓子です。
 オーダーしてから温めるので、3分ほど待ちました。




 一本の生地が巻き付いているため、どこかで噛み千切らないといつまででも食べ続けることになります。


<チューリッヒに戻る>

 ザンクト・ガレンは大きな街ではないので、あらかた見終え、チューリッヒに戻ります。
 帰りはICではなく、ICNという種別の列車に乗ってみました。こちらは1階建てで、また停車駅もICに比べると多いようです。
 1等車はやはり空いていて、席も広くて快適です。



<夕食>

 今日が実質的に旅行の最後の夜になります。
 お腹はそれほど空いてはいないものの、旧市街にあるヨハニター Johanniter というレストランに入りました。かなりの客の数で、満席状態でした。


 ビールとかぼちゃのスープ、ソーセージ、アップフェル・シュトゥルーデルを食べました。
 寒いスイス、スープで体を温めるのは必須な気がします。
 ソーセージは冷たいもので、サラダと一緒に出てきます。最初は間違ってサラダが出てきたのかと思いました。


チーズがソーセージの上に載っている。
アプフェル・シュトゥルーデルは、クリームの海に浮いています。
 ヨーロッパのアプフェル・シュトゥルーデルは、日本とはサイズが全然違うのがうれしいところです。太りますが…

 料理はおいしかったですが、店員の数が少ないようで、なかなか注文を取りに来てくれないのが気になりました。


<チューリッヒの夜景>

 今日でチューリッヒも最後ということで、チューリッヒの夜景を撮ってみました。
 まずは大聖堂です。ライトアップされて美しい姿を見せています。



 次に聖母聖堂です。大聖堂のそばからも聖母聖堂は見えます。外からも美しいステンド・グラスが見られます。


聖母聖堂。ステンド・グラスが美しい。


そして、リマト川と聖母聖堂などの風景です。建物だけではなく、川を入れるとここまで美しくなるのだと気付きます。
 特に、水面が穏やかで、建物が映り込んでいるのが良いですね。







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