ヨーロッパ旅行好きのププです。
2015年夏のチェコ・オーストリア旅行の様子を写真とともにお届けしています。
今日はオーストリアの南部の世界遺産都市グラーツを訪れます。
グラーツの街とゼメリング鉄道
今日訪れるグラーツは、オーストリア南部の街です。
14世紀にハプスブルク家の都となり、大学が創設されました。イタリアにも近く、赤茶色の屋根の建物が印象的です。現在はオーストリア第2の都市として栄えており、旧市街とエッゲンベルク城が世界遺産に登録されています。
また、ウィーンからグラーツに行くには、ゼメリング峠という交通の難所があります。これを超えるゼメリング鉄道は1854年に開通し、アルプスを最初に越えた山岳鉄道として名を残しています。ゼメリング鉄道は世界遺産に登録されています。
今日は2つの世界遺産を同時に楽しむという贅沢なものになっています。ただ、片道3時間弱かかるため、要領良く回る必要があります。
14世紀にハプスブルク家の都となり、大学が創設されました。イタリアにも近く、赤茶色の屋根の建物が印象的です。現在はオーストリア第2の都市として栄えており、旧市街とエッゲンベルク城が世界遺産に登録されています。
また、ウィーンからグラーツに行くには、ゼメリング峠という交通の難所があります。これを超えるゼメリング鉄道は1854年に開通し、アルプスを最初に越えた山岳鉄道として名を残しています。ゼメリング鉄道は世界遺産に登録されています。
今日は2つの世界遺産を同時に楽しむという贅沢なものになっています。ただ、片道3時間弱かかるため、要領良く回る必要があります。
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グラーツに向けて出発!
今日は実質的に旅行の最終日です。朝は6時に起床し、支度します。
地下鉄を乗り継ぎグラーツ行きの列車が出ているウィーン・マイドリング駅まで向かいます。
乗り込む列車はリュブリャナ(Ljubljana)行きのようです。なので、スロベニア製の客車も併結していました。
列車はそれほど混んでおらず、景色を見ながら左右の座席に移動しても大丈夫な感じです。ウィーンを出てしばらくは平地を走っていますが、途中から山の中を進んでいきます。
結構、きつい勾配を比較的遅い速度で走り、レールの継ぎ目を超えるガタンゴトンという音が心地よく響き続けます。険しい山を走りますので、景色も素晴らしいものになります。右手に山を見て左手に谷を見ることになるので、席を予約するなら進行方向に向いて左側が良いでしょう。
しばらく走ると、駅に停車します。よく見ると、、、そこに表示される駅名はゼメリング(Semmering)!
ここがそうなのか~と思っている内に、列車は発車します。
ガイドブックに寄れば、世界遺産のプレート以外は何にも無いようなので、下車しないことにしました。
駅を過ぎると、今度は下りです。なだらかな高原を走ります。川の流れが見え、心も和みます。
地下鉄を乗り継ぎグラーツ行きの列車が出ているウィーン・マイドリング駅まで向かいます。
乗り込む列車はリュブリャナ(Ljubljana)行きのようです。なので、スロベニア製の客車も併結していました。
列車はそれほど混んでおらず、景色を見ながら左右の座席に移動しても大丈夫な感じです。ウィーンを出てしばらくは平地を走っていますが、途中から山の中を進んでいきます。
結構、きつい勾配を比較的遅い速度で走り、レールの継ぎ目を超えるガタンゴトンという音が心地よく響き続けます。険しい山を走りますので、景色も素晴らしいものになります。右手に山を見て左手に谷を見ることになるので、席を予約するなら進行方向に向いて左側が良いでしょう。
しばらく走ると、駅に停車します。よく見ると、、、そこに表示される駅名はゼメリング(Semmering)!
ここがそうなのか~と思っている内に、列車は発車します。
ガイドブックに寄れば、世界遺産のプレート以外は何にも無いようなので、下車しないことにしました。
駅を過ぎると、今度は下りです。なだらかな高原を走ります。川の流れが見え、心も和みます。
グラーツに到着。エッゲンベルク城を目指す
ウィーンから約3時間の旅を経て、グラーツ駅に到着しました。グラーツ駅は近代的できれいです。
グラーツではまず、世界遺産であるエッゲンベルグ城に向かいます。エッゲンベルグ城の近くまではトラムで向かう、とガイドブックには書いてあったので、まずはトラムの駅を探すのですが…なかなか見当たらない!迷いました。しばらく探していたら、駅前広場から地下に降りたところに停留所を発見しました。
かなりわかりづらいので、こちらのブログも参考にしてみてください。《ブログへのリンク》
トラムは駅も新しいですし、車両もきれいで快適です。
電光掲示板を見ると、エッゲンベルグ行きと書いてあるので、こちらに乗り込みます。
安心しきってトラムに乗って市内を走っていたのですが、途中のAlter Posterという駅に着いたところで、乗客がぞろぞろと降りていきました。なんと、この先が工事中で、ここから先は代行バスになっているのでした。
エッゲンベルグ行きと表示された代行バスは2~3分でやって来たので、それに乗り込みます。しばらく走ると、左手にSchloß Eggenbergと書いた看板が見え、バスが止まり、しかもバス停にはSchloß Eggenbergと書いてあるので、「ここに違いない!」と確信して下車します。
道路の表示に従って進むと、門があり、庭園の入り口がありました。庭園に入るには、2ユーロ払います。
かなり広い庭園となっていますが、人はほとんどいませんでした。庭園を通り、城まで歩いて行きます。
グラーツではまず、世界遺産であるエッゲンベルグ城に向かいます。エッゲンベルグ城の近くまではトラムで向かう、とガイドブックには書いてあったので、まずはトラムの駅を探すのですが…なかなか見当たらない!迷いました。しばらく探していたら、駅前広場から地下に降りたところに停留所を発見しました。
かなりわかりづらいので、こちらのブログも参考にしてみてください。《ブログへのリンク》
トラムは駅も新しいですし、車両もきれいで快適です。
電光掲示板を見ると、エッゲンベルグ行きと書いてあるので、こちらに乗り込みます。
安心しきってトラムに乗って市内を走っていたのですが、途中のAlter Posterという駅に着いたところで、乗客がぞろぞろと降りていきました。なんと、この先が工事中で、ここから先は代行バスになっているのでした。
エッゲンベルグ行きと表示された代行バスは2~3分でやって来たので、それに乗り込みます。しばらく走ると、左手にSchloß Eggenbergと書いた看板が見え、バスが止まり、しかもバス停にはSchloß Eggenbergと書いてあるので、「ここに違いない!」と確信して下車します。
道路の表示に従って進むと、門があり、庭園の入り口がありました。庭園に入るには、2ユーロ払います。
かなり広い庭園となっていますが、人はほとんどいませんでした。庭園を通り、城まで歩いて行きます。
エッゲンベルク城
エッゲンベルグ城は、皇帝フェルディナント2世の重臣エッゲンベルグが17世紀初頭に建築した城です。3階の豪華な部屋Punkträumeはガイドツアーでのみ見学できます。
城に着くと、まずインフォメーションを訪れ、12時からのガイドツアーに申し込みました。出発まではまだ時間がありますので、それまでの間、城内を見学して時間をつぶします。無料で見られる場所は限られていました。
12時になったのでインフォの前に集合すると、英語のツアーには8人が参加しました。男性のガイドの説明は、非常にわかりやすく、よく理解できました。特に、日本の間の壁の装飾画は豊臣時代の大阪を描いた屏風絵を解体したものであることが近年わかり、貴重なものとして注目を集めています。ツアーの所要時間は約60分でした。
ツアーを終え、ガイドブックがあればお土産に買おうと思って探したのですが、残念ながら売っていませんでした。
城に着くと、まずインフォメーションを訪れ、12時からのガイドツアーに申し込みました。出発まではまだ時間がありますので、それまでの間、城内を見学して時間をつぶします。無料で見られる場所は限られていました。
12時になったのでインフォの前に集合すると、英語のツアーには8人が参加しました。男性のガイドの説明は、非常にわかりやすく、よく理解できました。特に、日本の間の壁の装飾画は豊臣時代の大阪を描いた屏風絵を解体したものであることが近年わかり、貴重なものとして注目を集めています。ツアーの所要時間は約60分でした。
ツアーを終え、ガイドブックがあればお土産に買おうと思って探したのですが、残念ながら売っていませんでした。
バスとトラムを乗り継ぎ、シュロースベルクへ
エッゲンベルク城の見学を終え、急いで旧市街に戻ります。
バス停で5分ほど待ってバスに乗り、またAlter Posterでトラムに乗り換え、旧市街に向かいます。小さな街のように見えて、意外に中央駅から離れていました。
旧市街では、グラーツを一望できる小さな山であるシュロースベルクSchloßbergを目指します。
シュロースベルクは、旧市街のすぐそばにそびえており、階段かエレベータで上ることになります。いつもなら階段を選ぶ私ですが、今回はあまり時間もないことから、エレベータへ。
エレベータで上がると、上は公園になっています。
ここから、グラーツの素晴らしい町並みが見渡せます。
また、グラーツのシンボルともいうべき、時計塔がすぐ近くに建っています。思ったより大きく、立派でした。
この時計塔は、長針が時間を、短針が分を示しているのが変わっています。これは、元々は時間を示す長針しかなかったのですが、やっぱり分も分かった方が良いということで後から短針を足したので逆になったのだとか。
素晴らしい景色をしばらく眺めたかったのですが、時間もあまりないため、再びエレベータで降り、王宮跡を目指します。
バス停で5分ほど待ってバスに乗り、またAlter Posterでトラムに乗り換え、旧市街に向かいます。小さな街のように見えて、意外に中央駅から離れていました。
旧市街では、グラーツを一望できる小さな山であるシュロースベルクSchloßbergを目指します。
シュロースベルクは、旧市街のすぐそばにそびえており、階段かエレベータで上ることになります。いつもなら階段を選ぶ私ですが、今回はあまり時間もないことから、エレベータへ。
エレベータで上がると、上は公園になっています。
ここから、グラーツの素晴らしい町並みが見渡せます。
また、グラーツのシンボルともいうべき、時計塔がすぐ近くに建っています。思ったより大きく、立派でした。
この時計塔は、長針が時間を、短針が分を示しているのが変わっています。これは、元々は時間を示す長針しかなかったのですが、やっぱり分も分かった方が良いということで後から短針を足したので逆になったのだとか。
素晴らしい景色をしばらく眺めたかったのですが、時間もあまりないため、再びエレベータで降り、王宮跡を目指します。
旧市街の王宮跡など
旧市街に戻り、王宮跡に向かう途中、とても立派な店構えのベーカリーがありましたので、何だろうとガイドブックを見ると、ホーフガッセHofgasseという宮廷御用達のパン屋さんでした。
1569年創業という老舗です。よく考えるとお昼は食べておらず、お腹もすいてきたので、コーヒーとパン、チョコレートケーキを食べました。
チョコレートケーキは中が緑色になっており、おそらく青りんごジャムだと思います。お土産になりそうなお菓子もたくさんあったので、色々と買ってみました。
人心地着いたところで、再び王宮を目指します。といっても、ホーフガッセと目と鼻の先です。
グラーツの王宮は現在、ほとんど残っていません。今残っているのは、1499年に造られた二重らせんの階段です。これは2つのらせん階段がくっついた形をしており、上からのぞき込むと目が回りそうになります。
なんでこんなものを造ったのか、実に不思議です。
王宮跡の向かいには、ドムDomとマウソレウムMausoleumがあります。
ドムは15世紀半ばに建立された教会で、ガイドブックを見ると入れるようなのですが、どこも開いておらず、入れませんでした。この外壁には、1480年にグラーツを襲ったイナゴの大群の襲来、ペスト、トルコ軍侵攻の3つが描かれています。
マウソレウムは、皇帝フェルディナント2世の霊廟で、塔に上ることができます。
ただ、窓には網がかけられており、余り上った甲斐がありませんでした・・・
1569年創業という老舗です。よく考えるとお昼は食べておらず、お腹もすいてきたので、コーヒーとパン、チョコレートケーキを食べました。
チョコレートケーキは中が緑色になっており、おそらく青りんごジャムだと思います。お土産になりそうなお菓子もたくさんあったので、色々と買ってみました。
人心地着いたところで、再び王宮を目指します。といっても、ホーフガッセと目と鼻の先です。
グラーツの王宮は現在、ほとんど残っていません。今残っているのは、1499年に造られた二重らせんの階段です。これは2つのらせん階段がくっついた形をしており、上からのぞき込むと目が回りそうになります。
なんでこんなものを造ったのか、実に不思議です。
王宮跡の向かいには、ドムDomとマウソレウムMausoleumがあります。
ドムは15世紀半ばに建立された教会で、ガイドブックを見ると入れるようなのですが、どこも開いておらず、入れませんでした。この外壁には、1480年にグラーツを襲ったイナゴの大群の襲来、ペスト、トルコ軍侵攻の3つが描かれています。
マウソレウムは、皇帝フェルディナント2世の霊廟で、塔に上ることができます。
ただ、窓には網がかけられており、余り上った甲斐がありませんでした・・・
旧市街を見ながら中央駅へ
見どころを見終え、途中、旧市街の街並みを見ながら、市庁舎広場に戻ります。高さの揃った美しい町並みには、最新型の交通手段であるトラムが何故か似合います。整然とした街並みが、いかにもヨーロッパ、という印象を与えます。
市庁舎広場でトラムに乗り、中央駅に向かいます。
ウィーンへの帰りの列車は、オーストリアが誇る高速列車、レイルジェットです。
来た時と同じく、ゼメリング鉄道を通っていきます。レイルジェットといえどもゼメリング峠は難所のようで、時速55~60kmでゆっくりと昇っていきました。
列車はウィーン・マイドリング駅に到着し、行きと異なり国鉄でミッテ駅に戻り、一旦、ホテルに戻りました。
市庁舎広場でトラムに乗り、中央駅に向かいます。
ウィーンへの帰りの列車は、オーストリアが誇る高速列車、レイルジェットです。
来た時と同じく、ゼメリング鉄道を通っていきます。レイルジェットといえどもゼメリング峠は難所のようで、時速55~60kmでゆっくりと昇っていきました。
列車はウィーン・マイドリング駅に到着し、行きと異なり国鉄でミッテ駅に戻り、一旦、ホテルに戻りました。
夕食
明日の帰国に備え、スーツケースに荷物を詰めこんだら、夕食を食べに外出します。
いつもならフィグル・ミュラーでシュニッツェルなのですが、たまにはほかの店にしようと考え、ゲッサー・ビーアクリニーク Gösser Bierklinikへ行きました。このお店はビール会社直営のビアレストランで、1683年から続いているそうです。
0.5lのビールを頼んだほか、農家風肉料理の盛り合わせBauernschmausを頼みました。肉づくしです。肉食の方にはたまらないでしょう。野菜を別に頼むことはしなかったのですが、ザワークラウトがありがたいです。
締めには、パラチンキを頼みました。ただ、私は熱々を期待したのですがそうではなかったため、ちょっと残念な感じでした。個人的には、この店はあまりお勧めではないかなと思いました。
今日はグラーツの往復だけで疲れましたが、最後にシュテファン寺院とウィーンの街並みを目に焼き付けてホテルに戻りました。次に来るのはいつになるのでしょうか。きっと、かなり近い時期なんだろうと思いました。
明日はついに日本に帰ります。
いつもならフィグル・ミュラーでシュニッツェルなのですが、たまにはほかの店にしようと考え、ゲッサー・ビーアクリニーク Gösser Bierklinikへ行きました。このお店はビール会社直営のビアレストランで、1683年から続いているそうです。
0.5lのビールを頼んだほか、農家風肉料理の盛り合わせBauernschmausを頼みました。肉づくしです。肉食の方にはたまらないでしょう。野菜を別に頼むことはしなかったのですが、ザワークラウトがありがたいです。
締めには、パラチンキを頼みました。ただ、私は熱々を期待したのですがそうではなかったため、ちょっと残念な感じでした。個人的には、この店はあまりお勧めではないかなと思いました。
今日はグラーツの往復だけで疲れましたが、最後にシュテファン寺院とウィーンの街並みを目に焼き付けてホテルに戻りました。次に来るのはいつになるのでしょうか。きっと、かなり近い時期なんだろうと思いました。
明日はついに日本に帰ります。
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