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2016年12月23日金曜日

2016年末 ルクセンブルク・ドイツのクリスマス・マーケット巡り (1) ~成田からフランクフルトを経由してルクセンブルクへ~


今日から少し早めのお休みをいただき、海外旅行に行ってきます。今回の目的地は、ルクセンブルクとドイツ。お目当ては、なんといってもクリスマス・マーケット!昨年の様子もブログにまとめていますので、よろしければご覧ください。また、ルクセンブルクは初めて訪れる国で、今回の訪問でベネルクス3国を制覇することになります。
昨年の様子はこちら


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成田空港で出発を待つ
今回は10時50分発の日本航空のフランクフルト行き(JL407便)で欧州入りします。成田空港はさすがにまだ休みを取る人は少ないようで、空港ターミナルはそれほど混んでいませんでした。グローバル・クラブのカウンターでチェックインし、手荷物検査と出国審査を終え、JALのSAKURAラウンジで搭乗を待ちます。
機内で食事も出てくるので、基本的には余り食べないのですが、カレーの香りだけはどうにも抗しがたく、思わず食べてしまいました。
ラウンジ内はそれなりに人がいました。12月も中旬ですので、冬休みを取った方もいるのかもしれません。

いよいよ搭乗!機内にて
日本航空の欧州行きは、かつては微妙に傾斜が付いたライ・フラット・シートでしたが、現在は全てフル・フラット・シートとなっています。ライ・フラットはどうしても寝ているとずり落ちる感覚があったため、フル・フラットの他国便を使うことが多かったのですが、JAL、ANAともにフル・フラットになり、ようやく他国エアラインとの競争のスタートラインに立ったという感じがします。
ちょっと気になるのは、隣の席が近いこと。パーティションを上げないと、横の画面が見えてしまうのです。相手からも、私が何をしているか、見えているはず。個室感がやや足りない気がしました。

機内食を食べる!寝る!
席に着くと、ウェルカム・ドリンクがサーブされます。オレンジジュースかシャンパーニュですが、迷わずシャンパーニュ!ただ、グラスがプラスチックなのがいつも気になるところです。

離陸し、しばらくすると昼食です。洋食と和食を選べ、まだ胃腸が元気なので洋食を選択。
アミューズ・ブーシュは、胡麻豆腐山葵のせ、燻製煮卵と叉焼です。
胡麻豆腐はモチモチ感があり、燻製煮卵は濃厚な味わいでした。叉焼は甘めで食欲を刺激します。

オードブルはブランダートのミルフィーユです。
魚介の食感と香りがおいしい。白いのはクリームチーズでした。

メインディッシュは、和牛サーロインステーキグリーンペッパーソースです。
牛肉は柔らかくて、付け合わせのポテトも滑らかでした。
パンを選んだのですが、ご飯も追加できるとのことで、食べてみました。御飯には海苔の佃煮が付いています。

デザートは、山田農場のほうじ茶プリンです。
これは中にチョコレートが入っており、そのチョコレートは内部が空洞で、そこに蜜が入っているという手の込んだもの。プリンは超濃厚な私好みの一品でした。

食事と一緒に飲んだのは、シャンパーニュと赤ワイン。赤ワインはシャトー・シマール2004というもので、とても気に入り、2杯も飲んでしまいました。


昼食を取り、やることもないので横になりました。フル・フラットですが、日本時間ではまだまだお昼。さすがに熟睡とはいきませんが、少し眠れました。

到着4時間ほど前に、さすがに横になるのもつらいので、起きました。
夕食は、到着の2時間前までに端末でオーダーしてください、とのことでした。いつもならガッツリ食べるところですが、今日は余り食欲もないので、山菜うどんにしておきました。
今までは、どんな時であろうと「うどんを食べたい」と感じることなど皆無でしたが、急に食べたくなったのは不思議です。

ヨーロッパに到着!
12時間のフライトを終え、フランクフルトに到着しました。
ルクセンブルクはシェンゲン協定締結国なので、ドイツで入国審査を受けます。ルクセンブルク行きの便はターミナルAなので、Aまで無人の交通システムで移動してそこで入国審査を受けたのですが、その途中、係官がエスカレーターを閉鎖し、EUパスポート以外の人は通れなくしていました。何事かと思いましたが、どうやら入国審査官が足りないようで、EUパスポート以外の人は別の係官に連れられて10分ほど歩いた別の場所で審査を受けました。
この手際の悪さが、むしろヨーロッパらしいと感じました。


フランクフルト空港のセネター・ラウンジ
無事、入国したものの、次のフライトの搭乗口は表示されず、まだ2時間以上の時間があります。買い物をするわけでもないのでルフトハンザのセネター・ラウンジで時間を潰すことにしました。ちなみに、今回のフランクフルト・ルクセンブルク間はルフトハンザ運航ですが、JALのサイトで買うことができました。ちょっと不思議な感じです。
セネター・ラウンジは、今まで見たことがないくらいの混雑!クリスマスが近い週末ですので、休暇を取って家に帰る人たちではないかと勝手に推測していました。
先ほどのフライトでうどんを食べたくらいですのでほとんどお腹もすいていませんが、シュトーレンがあったので、食べてみました。
お酒が入っているのでその旨の注意書きがあるのはいろんな民族を受け入れているドイツらしいところです。

フランクフルトからルクセンブルクへのフライト
搭乗時刻が迫り、さすがに搭乗口も表示されたので、ラウンジを出ます。飛行機へはバスで移動。ルクセンブルク行きの飛行機は、2列-通路-2列という座席配置で、一番前の座席ですが、シートはエコノミーと同じです。
機内で、「飛行時間が25分」というアナウンスが流れた際、言い間違いだろうと感じましたが、どうやら実際にそれぐらいのようでした。
それでもしっかり御飯が出るというのがすごいところです。
サラダが取れたのはありがたく感じました。ババロアも美味しい。

ルクセンブルク到着
ルクセンブルクに到着し、またバスでターミナルに移動します。ターミナルで機内預かり荷物を待つのですが、これがいつまでたっても出てこない!ほかの人たちとともに、辛抱強く待つと、ようやく出てきました。しかも、プライオリティ・タグが付いている荷物が最後に出てくるというおまけ付き!まあ、行方不明になるよりはよっぽど良いですが。海外のターンテーブルで荷物を待つのは、いつもドキドキします。
荷物をピックアップして税関を「申告荷物なし」で通ろうとすると、なぜか係官に止められ、中身のチェックを受けました。中は着替えくらいしかないので、もちろん、おとがめなしでした。

ルクセンブルク市内へ
ルクセンブルクのホテルは中央駅近くなので、市内行きの16番のバスに乗ります。バスのチケットはバスのそばで売っているのですが、なぜか紙幣は受け付けなかったので、カードで買うことになりました。理由は不明ですが、良くあることなので気にしないことにします。
バスは空港を出た時点では空いていますが、しばらくすると混んできました。大きな通りをひたすらまっすぐ走っていきますが、途中で街並みが変わり、左手に中央駅が見えたところで降りました。車内放送も表示もなく、わかりづらいのがちょっと怖いところです。

クリスマス・マーケットへ!
ホテルにチェック・インし、疲れもありましたが少しだけ街を見ようと思い、外に出ました。外は思った以上に寒く、帽子を持ってくればよかったと後悔しました。
駅前通りを北に向かって歩き、高架橋を渡ると旧市街に到着します。最初に見つけた憲法広場は、観覧車あり、メリーゴーランドあり、トランポリンありで子供の天国になっていました。
ホットワインを飲み、カリーブルストを食べます。クリスマス・マーケットでカリーブルストを見るのは初めてです。折角なので、もう一つの広場にも足を延ばしてみます。こちらはアルム広場で、ワインのカップの種類はこちらの方が多そうでした。
こちらのマーケットでもワインを2杯飲み、さすがに合計3杯も飲むとつらくなってきたので、ホテルに戻り、休みました。


2016年11月13日日曜日

チェコ・オーストリア旅行 2015年8月(7) ~日本へ~


ヨーロッパ旅行好きのププです。
2015年夏のチェコ・オーストリア旅行の様子を写真とともにお届けしています。
今日はついにヨーロッパを離れ、日本に帰ります。

ウィーン空港へ
 今回は、ウィーン~フランクフルト(乗換)~羽田、という経路の全日空便で帰国します。ウィーン~フランクフルト間は全日空便ではありますが運航はルフトハンザです。

 ウィーン空港へは、ウィーンミッテ駅からSバーンで1本で行くことができます。空港の手荷物受取でやたらと勧められるCATは快適で速いのですが、Sバーンでもさほど混むわけでもなく、所要時間も短いため、私はSバーンを使っています。


 ウィーン空港で荷物を預け、後はラウンジで時間を潰します。
 飛行機で食事が出るのがわかっているので、簡単にパンとハムだけ頂きました。

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ウィーン~フランクフルトの機内で
 ウィーンからフランクフルトへの機内は、ビジネスクラスと言っても座席はエコノミークラスの座席と変わらず、隣が空いている、食事が出る、という点だけが異なります。

 朝食は簡単ですが日本人にはちょっと多いかも。
 フルーツ入りシリアルがヨーロッパらしいところです。

フランクフルト空港にて
 フランクフルトでは、ついに日本行きの航空機に乗り込みます。

 ビジネスクラスでもラウンジに入れますが、私の場合、スターアライアンスゴールドなので、少し上のセネターラウンジに案内されました。

 このラウンジは次に乗り込む全日空便のゲート真ん前でとても便利で、しかも食材はそこそこありました。ほうれん草、ジャガイモ(ボイル)、ソーセージチキンナゲット、卵、といった野菜があり、ここで食事をとりたい人には有難いでしょう。ただ、機内でも食事がしっかり出ますから、私は控えめにしておきました。

フランクフルト~羽田の機内で
 ついに日本に帰る飛行機に乗り込みます。旅行で既に何度か乗ったことのある全日空のスタッガードタイプです。ライフラットに比べ、快適さが段違いです。

 ついに離陸!さようなら、ヨーロッパ。さようなら、私の夏休み。



 離陸の様子について、動画で撮影しておりますので、よろしければごらんください。

 《離陸の様子の動画》


 離陸してしばらくすると、食事が出されます。

アミューズは、
  • ドライトマト モッツァレラチーズとオリーブのビンチョス
  • 蟹サラダ
  • 生姜のコンフィチュールを添えた鴨のスモークです。
食事は、和食を選びました。欧州に1週間以上、滞在すると、どうしても胃腸に影響が出てきて、和食を求めるようになります。メニューによると、
  • 前菜「烏賊雲丹和え 鰻煮凍り」「スモークサーモンチーズ巻き 鴨松風」
  • 煮物「茄子のおろし煮」
  • 小鉢「胡麻豆腐」
  • 主菜「銀鱈西京焼き」
  • 御飯、味噌汁、香の物
  • デザート「ラズベリーとパンナコッタのタルト」 又は 「ペカンナッツブラウニーとクリームブリュレ」
となっています。
デザートは「又は」となっていますが、両方頼むことも可能です。私はいつも2つ食べています。
 食事とワインの効果により、ヨーロッパ時間ではまだ寝るには早いものの、だんだんと眠気がやってきます。

ZZZ


 さすがのフルフラットでも、なかなか熟睡とはいきません。
 日本の到着前に、朝食を頂きます。朝食は、希望者のみ、という扱いですが、到着は朝の6時半ですから、しっかり食べておいた方が良いと思い、食べました。
 ついに日本到着!
 現実世界に戻ってまいりました。

 今回の旅行は、短い期間でしたが多くの街を回り、密度の濃い旅でした。次の旅行に向けて、日本でしっかり働いて、お金を貯めたいと思います。

 ご覧いただき、ありがとうございました。

2016年11月11日金曜日

チェコ・オーストリア旅行 2015年8月(6) ~ゼメリング鉄道を抜けてグラーツへ日帰りの旅~


ヨーロッパ旅行好きのププです。
2015年夏のチェコ・オーストリア旅行の様子を写真とともにお届けしています。
今日はオーストリアの南部の世界遺産都市グラーツを訪れます。

グラーツの街とゼメリング鉄道
 今日訪れるグラーツは、オーストリア南部の街です。
 14世紀にハプスブルク家の都となり、大学が創設されました。イタリアにも近く、赤茶色の屋根の建物が印象的です。現在はオーストリア第2の都市として栄えており、旧市街とエッゲンベルク城が世界遺産に登録されています。

 また、ウィーンからグラーツに行くには、ゼメリング峠という交通の難所があります。これを超えるゼメリング鉄道は1854年に開通し、アルプスを最初に越えた山岳鉄道として名を残しています。ゼメリング鉄道は世界遺産に登録されています。
 今日は2つの世界遺産を同時に楽しむという贅沢なものになっています。ただ、片道3時間弱かかるため、要領良く回る必要があります。


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グラーツに向けて出発!
 今日は実質的に旅行の最終日です。朝は6時に起床し、支度します。
 地下鉄を乗り継ぎグラーツ行きの列車が出ているウィーン・マイドリング駅まで向かいます。
 乗り込む列車はリュブリャナ(Ljubljana)行きのようです。なので、スロベニア製の客車も併結していました。
 列車はそれほど混んでおらず、景色を見ながら左右の座席に移動しても大丈夫な感じです。ウィーンを出てしばらくは平地を走っていますが、途中から山の中を進んでいきます。
 結構、きつい勾配を比較的遅い速度で走り、レールの継ぎ目を超えるガタンゴトンという音が心地よく響き続けます。険しい山を走りますので、景色も素晴らしいものになります。右手に山を見て左手に谷を見ることになるので、席を予約するなら進行方向に向いて左側が良いでしょう。
 しばらく走ると、駅に停車します。よく見ると、、、そこに表示される駅名はゼメリング(Semmering)!
 ここがそうなのか~と思っている内に、列車は発車します。
 ガイドブックに寄れば、世界遺産のプレート以外は何にも無いようなので、下車しないことにしました。
 駅を過ぎると、今度は下りです。なだらかな高原を走ります。川の流れが見え、心も和みます。

グラーツに到着。エッゲンベルク城を目指す
 ウィーンから約3時間の旅を経て、グラーツ駅に到着しました。グラーツ駅は近代的できれいです。
 グラーツではまず、世界遺産であるエッゲンベルグ城に向かいます。エッゲンベルグ城の近くまではトラムで向かう、とガイドブックには書いてあったので、まずはトラムの駅を探すのですが…なかなか見当たらない!迷いました。しばらく探していたら、駅前広場から地下に降りたところに停留所を発見しました。
 かなりわかりづらいので、こちらのブログも参考にしてみてください。《ブログへのリンク》

 トラムは駅も新しいですし、車両もきれいで快適です。
 電光掲示板を見ると、エッゲンベルグ行きと書いてあるので、こちらに乗り込みます。

 安心しきってトラムに乗って市内を走っていたのですが、途中のAlter Posterという駅に着いたところで、乗客がぞろぞろと降りていきました。なんと、この先が工事中で、ここから先は代行バスになっているのでした。
 エッゲンベルグ行きと表示された代行バスは2~3分でやって来たので、それに乗り込みます。しばらく走ると、左手にSchloß Eggenbergと書いた看板が見え、バスが止まり、しかもバス停にはSchloß Eggenbergと書いてあるので、「ここに違いない!」と確信して下車します。
 道路の表示に従って進むと、門があり、庭園の入り口がありました。庭園に入るには、2ユーロ払います。
 かなり広い庭園となっていますが、人はほとんどいませんでした。庭園を通り、城まで歩いて行きます。

エッゲンベルク城
 エッゲンベルグ城は、皇帝フェルディナント2世の重臣エッゲンベルグが17世紀初頭に建築した城です。3階の豪華な部屋Punkträumeはガイドツアーでのみ見学できます。
 城に着くと、まずインフォメーションを訪れ、12時からのガイドツアーに申し込みました。出発まではまだ時間がありますので、それまでの間、城内を見学して時間をつぶします。無料で見られる場所は限られていました。
 12時になったのでインフォの前に集合すると、英語のツアーには8人が参加しました。男性のガイドの説明は、非常にわかりやすく、よく理解できました。特に、日本の間の壁の装飾画は豊臣時代の大阪を描いた屏風絵を解体したものであることが近年わかり、貴重なものとして注目を集めています。ツアーの所要時間は約60分でした。
 ツアーを終え、ガイドブックがあればお土産に買おうと思って探したのですが、残念ながら売っていませんでした。

バスとトラムを乗り継ぎ、シュロースベルクへ
 エッゲンベルク城の見学を終え、急いで旧市街に戻ります。
 バス停で5分ほど待ってバスに乗り、またAlter Posterでトラムに乗り換え、旧市街に向かいます。小さな街のように見えて、意外に中央駅から離れていました。
 旧市街では、グラーツを一望できる小さな山であるシュロースベルクSchloßbergを目指します。
 シュロースベルクは、旧市街のすぐそばにそびえており、階段かエレベータで上ることになります。いつもなら階段を選ぶ私ですが、今回はあまり時間もないことから、エレベータへ。

 エレベータで上がると、上は公園になっています。
 ここから、グラーツの素晴らしい町並みが見渡せます。
 また、グラーツのシンボルともいうべき、時計塔がすぐ近くに建っています。思ったより大きく、立派でした。
 この時計塔は、長針が時間を、短針が分を示しているのが変わっています。これは、元々は時間を示す長針しかなかったのですが、やっぱり分も分かった方が良いということで後から短針を足したので逆になったのだとか。

 素晴らしい景色をしばらく眺めたかったのですが、時間もあまりないため、再びエレベータで降り、王宮跡を目指します。

旧市街の王宮跡など
 旧市街に戻り、王宮跡に向かう途中、とても立派な店構えのベーカリーがありましたので、何だろうとガイドブックを見ると、ホーフガッセHofgasseという宮廷御用達のパン屋さんでした。
 1569年創業という老舗です。よく考えるとお昼は食べておらず、お腹もすいてきたので、コーヒーとパン、チョコレートケーキを食べました。
 チョコレートケーキは中が緑色になっており、おそらく青りんごジャムだと思います。お土産になりそうなお菓子もたくさんあったので、色々と買ってみました。
 人心地着いたところで、再び王宮を目指します。といっても、ホーフガッセと目と鼻の先です。
 グラーツの王宮は現在、ほとんど残っていません。今残っているのは、1499年に造られた二重らせんの階段です。これは2つのらせん階段がくっついた形をしており、上からのぞき込むと目が回りそうになります。
 なんでこんなものを造ったのか、実に不思議です。

 王宮跡の向かいには、ドムDomとマウソレウムMausoleumがあります。
 ドムは15世紀半ばに建立された教会で、ガイドブックを見ると入れるようなのですが、どこも開いておらず、入れませんでした。この外壁には、1480年にグラーツを襲ったイナゴの大群の襲来、ペスト、トルコ軍侵攻の3つが描かれています。
 マウソレウムは、皇帝フェルディナント2世の霊廟で、塔に上ることができます。
ただ、窓には網がかけられており、余り上った甲斐がありませんでした・・・

旧市街を見ながら中央駅へ
 見どころを見終え、途中、旧市街の街並みを見ながら、市庁舎広場に戻ります。高さの揃った美しい町並みには、最新型の交通手段であるトラムが何故か似合います。整然とした街並みが、いかにもヨーロッパ、という印象を与えます。
 市庁舎広場でトラムに乗り、中央駅に向かいます。

 ウィーンへの帰りの列車は、オーストリアが誇る高速列車、レイルジェットです。
 来た時と同じく、ゼメリング鉄道を通っていきます。レイルジェットといえどもゼメリング峠は難所のようで、時速55~60kmでゆっくりと昇っていきました。
列車はウィーン・マイドリング駅に到着し、行きと異なり国鉄でミッテ駅に戻り、一旦、ホテルに戻りました。

夕食
 明日の帰国に備え、スーツケースに荷物を詰めこんだら、夕食を食べに外出します。
いつもならフィグル・ミュラーでシュニッツェルなのですが、たまにはほかの店にしようと考え、ゲッサー・ビーアクリニーク Gösser Bierklinikへ行きました。このお店はビール会社直営のビアレストランで、1683年から続いているそうです。
 0.5lのビールを頼んだほか、農家風肉料理の盛り合わせBauernschmausを頼みました。肉づくしです。肉食の方にはたまらないでしょう。野菜を別に頼むことはしなかったのですが、ザワークラウトがありがたいです。
 締めには、パラチンキを頼みました。ただ、私は熱々を期待したのですがそうではなかったため、ちょっと残念な感じでした。個人的には、この店はあまりお勧めではないかなと思いました。

 今日はグラーツの往復だけで疲れましたが、最後にシュテファン寺院とウィーンの街並みを目に焼き付けてホテルに戻りました。次に来るのはいつになるのでしょうか。きっと、かなり近い時期なんだろうと思いました。
明日はついに日本に帰ります。